WCAG 2.0 実装方法集

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G141: 見出しを用いてウェブページを構造化する

適用(対象)

セクションで構成されたコンテンツのあるウェブページ

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、それぞれのセクションにそれを識別できる見出しがついているようにすることである。達成基準1.3.1では見出しがプログラムで解釈可能な方法でマークアップされていることを要求している。

HTMLにおいては、これは見出し要素(h1, h2, h3, h4, h5, h6)によって実現されうる。これによりユーザーエージェントは自動的にセクションの見出しを識別できる。他のウェブコンテンツ技術では、また異なる方法で見出しを識別する。ページ内の移動と文書の全体的構造の理解を助けるには、コンテンツ制作者は見出しを適切にネストさせるべきである(たとえばh1にはh2が続き、h2にはh2かh3が続き、h3にはh3またはh4が続き……といったように)。

事例

事例 1: HTMLのページを構造化するために用いられた見出し

ある調理法を紹介するページでは、h1要素により全体とタイトルを示し、h2要素で大項目としてサラダ油による調理とバターによる調理を示し、h3要素で油による調理の詳細なサブセクションを示している。

コード例:


<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<title>調理法</title>
</head>
<body>
<h1>調理法</h1>
... ここにはテキストが入る ...
<h2>サラダ油による調理</h2>
... セクションのテキストが入る ...
<h3>ソテー</h3>
....
<h3>油揚げ</h3>
<h2>バターによる調理</h2>
... セクションのテキストが入る ...
</body>
</html>

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. ページの内容がセクションに分けられている。

  2. それぞれのセクションに見出しがある。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。