公的機関におけるウェブアクセシビリティ方針策定と試験結果表示の実態調査(2014年11月)
本委員会では、JIS X 8341-3:2010 関連文書を公開しています。このたび、公的機関のウェブサイトにおいて、ウェブアクセシビリティ方針の策定と試験結果の表示について、実態調査を行ないました。
調査の概要
- 調査対象
- 47都道府県
- 20政令指定都市
- 府省等(e-Gov(イーガブ)に掲載のリストより)
- 調査時期
- 2014年11月14日(金曜日)
- 調査手順
- ウェブアクセシビリティ基盤委員会WG1構成員がウェブサイトを閲覧し、「調査項目」に示す事項を確認しました。
調査項目
ウェブアクセシビリティ方針
ウェブアクセシビリティに関する何らかの配慮がされている旨の記載があるかを確認し、ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン 2013年8月版に示された「方針に明記すべき事項」(下記)の記載があるかを調査しました。
- 対象範囲
- 達成等級
- 対応度
試験結果
JIS X 8341-3:2010 箇条8に基づく試験について、本委員会が作成した試験実施ガイドライン 2012年11月版にならった記載がなされているかを調査しました。
- 達成等級
- 対応度
- ページ単位 or ウェブページ一式単位
調査結果
47都道府県(47団体)
- ウェブアクセシビリティ方針策定・公開済
- 33団体(前回調査時 26団体)
- 試験結果公開済
- 7団体(前回調査時 5団体)
20政令指定都市(20団体)
- ウェブアクセシビリティ方針策定・公開済
- 18団体(前回調査時 18団体)
- 試験結果公開済
- 9団体(前回調査時 8団体)
府省等(40団体)
- ウェブアクセシビリティ方針策定・公開済
- 13団体(前回調査時 13団体)
- 試験結果公開済
- 7団体(前回調査時 6団体)
調査結果の詳細
ウェブアクセシビリティ方針が策定・公開されている団体、試験結果を公開している団体のみを掲載した調査結果シートを公開しています。
調査結果に関する注記・考察等
- 前回調査と比較して、ウェブアクセシビリティ方針の策定・公開については、都道府県で取り組みの進展が確認されました。しか、試験結果の公開については、都道府県、政令指定都市、府省等のいずれにおいても微増に止まりました。
- 「みんなの公共サイト運用モデル」に示される達成期限(目安)が2015年3月末に迫るなか、引き続きの対応が求められます。
- 本委員会では、2012年5月15日に、PDFの実装方法に関し、WCAG2.0 実装方法集に日本語訳を追加公開しております。本調査において、ウェブアクセシビリティ方針に「本委員会から情報公開がなされた後に対応を検討する」旨を記載されている例を複数確認しておりますが、上記を含め本委員会が公開する情報を取組みに活用いただけたらと思います。
- ウェブアクセシビリティ方針を、サイト内において分かりやすく掲載していない団体がありました。ウェブアクセシビリティ方針は、サイト内のどのページからもアクセスしやすいよう、分かりやすく掲載されることを期待します。