7.1.1.1 非テキストコンテンツに関する達成基準

ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級
A

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この実装チェックリストは主にHTML 4.01、CSS2を使用することを前提とした例であり、実際に使用する技術やその使用方法に合わせて、変更して使用することが望まれる。なお、JIS X 8341-3:2010 の細分箇条8.2の表4の例では、すべての達成基準を一つの表として表現しているが、この例では達成基準ごとの表を採用している。統合して一つの表にしてもよいし、そのままの形式でもよい。

また、この例では実際に使用しない可能性のある技術も網羅的に記載しているため、「適用」という欄が設けてある。使用しない実装技術かどうかをこの欄で区別してもよいし、適用欄を使用せず、その実装技術を表から削除してもよい。また、「状況-番号-項目」「関連する実装テクニック」「検証方法」の欄は、この実装チェックリストを理解しやすくするために付け加えたものである。検証方法の欄に実装テクニックの番号だけが書いてある場合には、その実装テクニックの検証(Tests)手順(Procedure)を利用することを示している。



7.1.1.1の実装チェックリスト例
項番 実装方法 適合 適用 試験方法 注記 状況-番号-項目 関連する実装テクニック 検証方法
状況A: 短い説明によって、非テキストコンテンツと同じ目的を果たし、同じ情報を提示できる場合:
1 img要素にalt属性がある         A-1, Short-3 H37 H37(alt属性の内容確認はA-5で実施)
2 applet 要素にalt属性がある         A-1, Short-4 H35 H35(alt属性およびボディの代替テキストの内容確認はA-5で実施)
3 object 要素のボディに代替テキストを記述する         A-1, Short-5 H53 H53(代替テキストの内容確認はA-5で実施)
4 area要素にalt属性がある         A-1, Short-6 H24 H24(alt属性の内容確認はA-5で実施)
5 img,area要素,appletのalt属性に適切な代替テキストを記述する。 また、applet要素およびobject要素のボディに適切な代替テキストを記述する         A-1 G94 G94「注記:代替テキストの適切さを判断する方法」を参照。
6 隣り合う画像とテキストのリンクが同一のhref属性値を持つ場合、画像とテキストを1つのa要素でマークアップする         A-1, Short-2 H2 H2
7 ASCII アート、絵文字、及びリート語に代替テキストを提供する         A-1, Short-7 H86 H86
8 a要素のリンクの目的を説明するリンクテキストを提供する         A-1, Short-8 H30 H30
9 画像のグループにある一つの画像に代替テキストを提供して、そのグループのすべての画像を説明する         A-1, Short-9 G196 G196
状況B: 短い説明によって、非テキストコンテンツと同じ目的を果たし、同じ情報を提示できない場合(例:チャート又はダイアグラム):
1 以下のいずれかの方法を用いて長い説明を提供する
  • 短い説明の中で長い説明の場所を示す
  • 非テキストコンテンツのすぐ隣に長い説明へのリンクを提供する
  • object 要素のボディに代替テキストを記述する
        B-1, Long-1, 2 G92
G74
G73
H53
G95

長い説明が必要な画像を発見し、この実装方法が使用されているか確認する。「注記:代替テキストの適切さを判断する方法」も参照。

longdesc属性を用いる方法(H45)は、アクセシビリティサポーテッドでなく有効なテクニックではないが、併用しても構わない。

状況C: 非テキストコンテンツがコントロールである、又は利用者の入力を受け入れる場合:
1 type="image"のinput要素に、その目的を特定する代替テキストをalt属性として提供する         C-1, Short-1 G82
H36
H36
2-a label要素を用いて、テキストのラベルとフォーム・コントロールを関連付ける         C-2 H44 H44
2-b label要素を用いることができないとき、title属性を用いてフォーム・コントロールを特定する         C-3 H65 H65
状況D: 非テキストコンテンツが時間の経過に伴って変化するメディアである場合:
1 以下のいずれかの方式で、非テキストコンテンツの内容が分かるラベルを提供する。
  1. ライブの音声しか含まないコンテンツ及びライブの映像しか含まないコンテンツの目的を説明する
  2. 非テキストコンテンツの一般に認められた名前又は内容が分かる名前を提供する
        D-1, 2, 3 G68
G100
G68
G100
状況E: 非テキストコンテンツが CAPTCHA である場合:
1 代替テキストを提供して、CAPTCHAの目的を説明し、異なるモダリティを用いて、同じ目的を果たす CAPTCHA をもう一つウェブページで提供する         E-1 G143
G144
G143
G144
状況F: 非テキストコンテンツを支援技術が無視するようにしなければならない場合:
1 支援技術が無視すべき画像の img 要素は、alt属性値を空にして、title 属性を付与しない         F-1-1 H67 非テキストコンテンツが装飾的なものであり情報を伝えていない場合、又は情報を伝えると冗長になる場合、それを無視できるようになっていることを確認する。例えば、img要素を無視できるようにするには、alt属性がalt="" になっている。「注記:代替テキストの適切さを判断する方法」も参照。
2 CSSで指定する画像は、装飾的なものだけである         F-1-2 C9 CSSで指定されたすべての画像に対して、支援技術が無視すべき画像であり、情報を伝えていないか、伝えると冗長になってしまうことを確認する。

注記:代替テキストの適切さを判断する方法

代替テキストは一般にその目的や役割を記述していることを確認する。


修正履歴

2012年11月1日
状況A項番1, 3, 4[検証方法]: 「alt属性の内容確認はA-1で実施」を「alt属性の内容確認はA-5で実施」に訂正。
状況A項番2[検証方法]: 「alt属性の内容確認はA-1で実施」を「alt属性およびボディの代替テキストの内容確認はA-5で実施」に訂正。
状況A項番3[関連する実装テクニック]: H37をH53に訂正。
状況A項番8[実装方法]: 「テキストリンクを提供する」を「リンクテキストを提供する」に訂正。
状況B項番1[関連する実装テクニック]: G95を追加。検証方法はそのままとする。


作成者:ウェブアクセシビリティ基盤委員会

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