【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
HTML 及び XHTML
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、select
要素の値を選択することで意図せずアクションが実行されるのではなく、アクションの実行を利用者が制御できるようにすることである。利用者は、アクションが実行されるとは思わずに、select
要素にどんな値があるのかを調べたり、間違って意図しない値を選んだりするかもしれない。利用者が自分の選択に納得したとき、アクションを実行するボタンを選択できるようにする。
select
要素の選択肢の操作によって (フォームの) コントロールの値が変化する場合、キーボードで select
要素の値を選んでいる利用者に対して特に重要である。
あるウェブページでは、利用者が任意の年の任意の月を選ぶと、その月のカレンダーが表示される。利用者が月と年を指定した後に「表示」ボタンを押すことでカレンダーが表示される。この例では、クライアントサイドスクリプティングでアクションを実装している。
コード例:
<label for="month">Month:</label>
<select name="month" id="month">
<option value="1">January</option>
<option value="2"> February</option>
...
<option value="12">December</option>
</select>
<label for="year">Year:</label>
<input type="text" name="year" id="year">
<input type="button" value="Show" onclick = "...">
select
要素は実行可能なアクションのリストを含んでいる。利用者が「実行」というボタンを押すまで、アクションは実行されない。
コード例:
<form action="http://somesite.com/action" method="post">
<label for="action">Options:</label>
<select name="action" id="action">
<option value="help">Help</option>
<option value="reset">Reset</option>
<option value="submit">Submit</option>
</select>
<button type="submit" name="submit" value="submit">Do It </button>
</form>
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
それぞれの select
要素/ボタンの要素の組み合わせに対して:
select
要素の選択肢にフォーカスがあたったとき (キーボードフォーカスを含む)、どのアクションも実行されないことを確認する。
ボタンを選択すると、現在の select
要素の値に関連付けられたアクションが実行されることを確認する。
上記全ての結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。