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WCAG 2.0 達成方法集

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H42: 見出しを特定するために、h1 要素~ h6 要素を使用する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

HTML 及び XHTML

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この手法の目的は、HTML 及び XHTML の見出しマークアップを用いて、コンテンツの見出しにセマンティックなコードを提供することである。見出しマークアップは、支援技術がテキストの見出し状態を利用者に提示することを可能にする。スクリーンリーダーは、コードを認識し、そのレベル、ビープ音、又は他の聴覚インジケーターを備えた見出しとしてテキストをアナウンスすることができる。スクリーンリーダーはまた、見出しマークアップをナビゲートすることもできる。これは、スクリーンリーダー利用者が関心のあるコンテンツをより迅速に見つけるための効果的な方法である。オーサリングされた視覚表示を変更する支援技術はまた、見出しマークアップで識別できる見出しのための適切な代替視覚表示を提供することもできる。

訳注: WAIC では H42 に関するアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報を提供している。

2014 年 6 月版のアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報: H42 では、「達成可能」と評価されている。WAIC はこの達成方法が検証した環境で広く動作すると判断している。

事例

事例 1: 階層的な見出し構造

以下の事例では、h3h2 のサブセクションで、h2h1 のサブセクションとなっていて、見出しが階層的なレイアウトに用いられている。

訳注: MDN の <h1>–<h6>: HTML の見出し要素 - アクセシビリティへの配慮で言及されているように、見出しレベルを飛ばしてページを作成する (例えば、h1 要素の次に h3 要素を置く) と、スクリーンリーダーの利用者がそのページの見出しをナビゲートするときに、ページには存在しない h2 要素を誤って飛ばしてしまったのではないかと誤解する恐れがあることに注意する。

コード例:

<h1>Plant Foods that Humans Eat</h1>
<p>There are an abundant number of plants that humans eat...</p>
<h2>Fruit</h2>
<p> A fruit is a structure of a plant that contains its
  seeds...</p>
<h3>Apple</h3>
<p>The apple is the pomaceous fruit of the apple tree...</p>
<h3>Orange</h3>
<p>The orange is a hybrid of ancient cultivated origin...</p>
<h3>Banana</h3>
<p>Banana is the common name for herbaceous plants ...</p>
<h2>Vegetables</h2>
<p>A vegetable is an edible plant or part of a plant other than a
  sweet fruit ...</p>
<h3>Broccoli</h3>
<p>Broccoli is a plant of the mustard/cabbage family ... </p>
<h3>Brussels sprouts</h3>
<p>The Brussels sprout of the Brassicaceae family, is a Cultivar
  group of wild cabbage ...</p>
<h3>Green beans</h3>
<p>Green beans have been bred for the fleshiness, flavor, or
  sweetness of their pods...</p> 

事例 2: 3段組レイアウトの見出し設定

この事例では、3 段組の真ん中にページのメインコンテンツがある。メインコンテンツは、ページ内で最初のコンテンツではないが、そのタイトルはページタイトルと同じで、h1 要素でマークアップされている。1 列目と 3 列目のコンテンツはそれほど重要ではなく、h2 でマークアップされている。

注記: 以下のコード例は、ウェブページの特定のセクションに対して用いるべき見出しレベルを規定するものではないことに留意することが重要である。レイアウトする際には、各カラムの最初に見出しを同じ見出しレベル (例えば、h1) で提示したり、またはコード例にあるようにメインコンテンツに関してその重要度を反映した見出しレベルで提示したりすることが可能である。

訳注: WAIC では H42 に関するアクセシビリティ サポーテッド(AS)情報を提供している。

2020 年 3 月版の アクセシビリティ サポーテッド(AS)情報: H42 も参照されたい。

コード例:

<head>
 <title>Stock Market Up Today</title>
 </head>
 <body>
 <!-- left nav -->
 <div class="left-nav">
 <h2>Site Navigation</h2>
 <!-- content here -->
 </div>
 <!-- main contents -->
 <div class="main">
 <h1>Stock Market up today</h1>
 <!-- article text here -->
 </div>
 <!-- right panel -->
 <div class="left-nav">
 <h2>Related links</h2>
 <!-- content here -->
 </div>
 </body>

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

  1. コンテンツが見出しであるときに、見出しマークアップを利用している。

  2. コンテンツが見出しでないときは、見出しマークアップを利用していない。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。