【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
動きやスクロールのあるコンテンツのあるウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、コンテンツの動きやスクロールの一時停止方法を提供することである。利用者が、動きを一時停止させる、注意をそらすものを減らす、又は読む時間を作る必要があるのであれば、そうすることができ、さらに必要に応じて動きやスクロールを再開できるようにする。このメカニズムは、WCAG に準拠したインタラクティブなコントロール又はキーボードショートカットを介して提供できる。もしキーボードショートカットを用いるのであれば、ウェブページで利用者に説明する。
ウェブページの上部に、スクロールするニュースのバナーが表示されている。これを読むのにより多くの時間が必要な利用者は、Esc キーを押すと、スクロールを一時停止できる。そして、Esc キーをもう一度押すと、スクロールが再開する。
ウェブページには、Flash アニメーションにリンクする「靴紐の結び方」というリンクがある。リンクの直前のテキストは、スペースキーを押すとアニメーションを一時停止し、もう一度押すと再開することを利用者に知らせる。
動き又はスクロールのあるコンテンツがあるウェブページ上で:
ウェブページで、又はユーザエージェントによって提供されているメカニズムを用いて、コンテンツの動き又はスクロールを一時停止させる。
その動き又はスクロールが停止し、勝手に再開しないことを確認する。
提供されているメカニズムを用いて、コンテンツの動きを再開する。
動き又はスクロールが、停止したところから再開することを確認する。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。