【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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ARIA6: オブジェクトのラベルを提供するために aria-label を使用する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

Accessible Rich Internet Applications (WAI-ARIA)をサポートするウェブコンテンツ技術。

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

ユーザエージェント及び支援技術によるサポート

ARIA6 に関するユーザエージェントサポートノートを参照のこと。WAI-ARIA 技術ノートも参照。

解説

この達成方法の目的は、支援技術によって読み取ることができるオブジェクトのラベルを提供することである。aria-label 属性は、ボタンなど、オブジェクトのテキストラベルを提供する。スクリーンリーダーがオブジェクトに遭遇した際、aria-label テキストが読み込まれ、利用者はそのオブジェクトがどのようなものかを知ることができる。

制作者は、aria-labelledby が同じオブジェクトに使用される状況では、aria-label が支援技術によって無視される場合があることに注意すべきである。名前付けの序列の詳細については、ARIA 仕様及び HTML to Platform Accessibility APIs Implementation Guide における accessible name and description calculation を参照。制作者は、aria-label の使用が画像の altfor 属性を用いてフォームフィールドに関係付けられた label などのネイティブな名前付けを全て上書きすることに注意すべきである。

事例

事例 1: ナビゲーションランドマークを区別する

次の例は、同じページに同じ種類のランドマークが 2 個以上存在し、かつページ内にラベルとして参照できる既存のテキストが存在しない場合に、HTML4 及び XHTML 1.0 文書内で二つのナビゲーションランドマークを識別するために aria-label をどのように使用するのかを示している。

訳注: HTML4 及び XHTML 1.0 は Superseded Recommendation としてマークされ、廃止された仕様である。

<div role="navigation" aria-label="Primary">
<ul><li>...a list of links here ...</li></ul> </div>
<div role="navigation" aria-label="Secondary">
<ul><li>...a list of links here ...</li> </ul></div>

事例 2: 領域のランドマークを識別する

次の例は、気象ポートレットに一般的な "region" ランドマークがどのように追加されうるのかを示している。ラベルとして参照できる既存のテキストがページ内に存在しないため、aria-label でラベル付けされている。

<div role="region" aria-label="weather portlet"> 
...
</div>

事例 3: 数学のラベルを提供する

以下は math ロール、適切なラベル、および MathML レンダリングを使用する、MathML の機能の例である。

<div role="math" aria-label="6 divided by 4 equals 1.5">
  <math xmlns="http://www.w3.org/1998/Math/MathML">
    <mfrac>
      <mn>6</mn>
      <mn>4</mn>
    </mfrac>
    <mo>=</mo>
    <mn>1.5</mn>
  </math>
</div>

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

aria-label 属性が存在する各要素に対して。

  1. テキストの説明が正確にオブジェクトをラベル付けする、又はその目的の説明を提供する、又は同等の情報を提供するかどうかを検査する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。