WCAG 2.0 実装方法集

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G71: すべてのウェブページにヘルプへのリンクを提供する

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

解説

この実装方法の目的は、各ウェブページに少なくとも1つのヘルプ情報へのリンクを用意して、利用者がフォームにデータを入力する際に、状況依存のヘルプを提供することである。リンクは、そのウェブページのための情報があるヘルプページへ遷移する。もう一つの方法は、インタラクティブなコントロールのひとつひとつにヘルプページへのリンクを提供する。このリンクを当該コントロールのすぐ前か後に配置することで、そのコントロールで問題があった場合、利用者が簡単にそのリンクまでタブで移動することができる。そのヘルプ情報をブラウザの新しいウィンドウで表示することで、それまでにフォームに入力されたデータは失われずに済む。注意:リンクがヘルプ情報を提供する唯一の手段ではない。

事例

事例 1

下記の実装方法の例は、ヘルプ情報へのリンクを含んだラベル要素を示している。ラベル要素内にヘルプ情報へのリンクを置く事で、スクリーンリーダーの利用者が入力フォームのコントロールを利用する際にヘルプのリンクにアクセスすることが可能になる。

コード例:


<form action="test.html">
	<label for="test">テストコントロール
	<a href="help.html" target="_blank">ヘルプ</a></label>
	<input type="text" name="test" id="test" />
</form>

検証

チェックポイント

  1. フォームが含まれるウェブページを特定する。

  2. そのページ内に、このウェブページ又は、その他のリソース内に含まれる、フォームの全ての項目を入力するためのヘルプ情報へのリンクが一つ以上提供されている。

  3. インタラクティブなコントロールのすぐ前、又は後ろに、そのコントロールのためのヘルプ情報へのリンクがある。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。