適用 (対象)
全ての HTML ページ
これは達成基準 4.1.1: 構文解析 (H74: 開始タグ及び終了タグを仕様に準じて使用していることを確認する 及び H93: ウェブページの id 属性値が一意的 (ユニーク) であるようにする と併せて、書かれていない達成方法を満たす慣習的な達成方法) に関する達成方法である。
解説
この達成方法の目的は、同一の要素に重複した属性があることによって、支援技術がコンテンツを解析しようとする際に問題が生じるエラーを回避することである。このエラーは、人的に確認することができるほか、HTML のバージョンを特定するメカニズムを用いて HTML 文書をバリデートすることによって確認することが可能である。コンテンツ制作者が利用できるバリデータがいくつかあり、この種のエラーはバリデーションの結果レポートで言及される。このようなバリデーションに文書型宣言は絶対に必要というわけではないが、文書型宣言を明記することによってバリデータをより容易に使用できるようになる。
事例
例 1: HTML バリデータ
HTML のウェブページに文書型宣言 (!DOCTYPE 宣言ともよばれる) がある。コンテンツ制作者は、オフラインまたはオンラインのバリデータ (下記の参考リソースを参照) を用いて、あるウェブページで同一の id 属性値が一度だけしか用いられていないことを確認することができる。例えば、W3C のバリデータは、ある要素で同じ属性が 2 回使われているのを発見すると、「"X" 属性が重複している」というふうにレポートする。
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
- Do not forget to add a doctype by the W3C Quality Assurance Initiative explains what doctypes are and why you should use them.
- Recommended DTDs to use in your Web document by the W3C Quality Assurance Initiative is a list of commonly used declarations.
- How do I validate my code or check for possible errors? describes the tools in the free editor HTML-Kit for checking HTML, CSS and XML.
その他の参考リソースは、G134: ウェブページをバリデートするを参照のこと。
検証
手順
- 同一の要素で 2 回以上使われている属性がないことを確認する。
期待される結果
- #1 の結果が真である。