閲覧画面の幅を狭めたときに、ユーザエージェントによるテキストのリフローを妨げない

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは達成基準 1.4.8: 視覚的提示 (十分な達成方法) に関する達成方法である。

解説

この達成方法は、横スクロールが起こる状況を回避することを助けるものである。支援技術を用いていない、認識障害がある人々及びロービジョンの利用者の多くにとって、横スクロールが必要なテキストのブロックは、大きな問題となる。ウィンドウ幅が狭い時にテキストのリフローを妨げないことも含まれる。最善の方法のひとつは、テキストブロックコンテナの横幅をパーセントで定義することである。

制作者が横幅をピクセルやポイントなどの絶対値で定義していない限り、ウィンドウ幅が狭い時、HTML 及び XHTML ユーザエージェントは自動的にテキストをリフローする。

事例

例 1

新聞社のサイトがユーザエージェントのウィンドウ幅に合わせたカラム数の記事を含んでいる。認知障害の利用者は、読みやすいようにカラムを狭めることができる。

参考リソース

参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

訳注

CSS2 の「CSS Box Model」は、CSS Box Model Module Level 3 で再定義されている。

検証

手順

  1. 一般的なユーザエージェントで、テキストブロックを含むコンテンツを開く。
  2. ユーザエージェントにリフローを許可する設定があるか確認し、もしあれば有効にする。
  3. ウィンドウ幅をスクリーン幅の 1/4 に縮める。
  4. 1 行の文章を読むために、コンテンツを横スクロールする必要がないことを確認する。

期待される結果

  • #4 の結果が真である。