適用 (対象)
全てのウェブコンテンツ技術
(この達成方法は、解説書から参照されていない。)
解説
ページにあるすべてのオブジェクトが適合しているのがより望ましいが、それが可能ではない状況もある。オブジェクト又はコンテンツのセクションが特定の障害のある利用者を想定していると、一方でそういった同じ属性が他の利用者にとってアクセシブルではなくなるという状況がありえる。また、ウェブページ上に適合しているオブジェクトを持たない他の理由も考えられる。オブジェクトが適合していない際には、適合している代替版へのリンクが線形化した読み上げ順序の中で適合していないオブジェクトに隣接している、又は適合していないコンテンツと関連付けられている。適合している代替版は、適合していないバージョンと同じ情報を伝達している。
事例
例 1: 音楽の芸術的な品位を阻害する音声解説のあるラップ音楽映像
「ヒップホップキッド」という名前のラップ音楽の映像には背景音がある。音声解説を歌の合い間に挿入することは、アーティストが伝えようとしているギターとドラムの最高潮の演奏を妨げるであろう。そのウェブページ上では、映像オブジェクトのすぐ次に「"ヒップホップキッド"の音声解説バージョン」というリンクがあり、映像の中で視覚的に何が起きているかという音声解説を含んでいるバージョンが提供されている。
例 2: 歴史文書の画像
独立宣言についてのウェブページに、文書の画像がある。テキストと背景の間のコントラストは不十分であり、手書きの文書は読むことが困難である。利用者をその文書の HTML バージョンへ誘導するリンクがある。
例 3: アクセシビリティ サポーテッドではないアニメーション
アクセシビリティ サポーテッドではないウェブコンテンツ技術を使用して制作されたインタラクティブなアニメーションがウェブページ上で表示されている。アニメーションの適合している代替版へのリンクは、適合していないコンテンツに隣接している。
検証
手順
ページ内の適合していないオブジェクトそれぞれに対して:
- ウェブページ上に適合していないオブジェクトがあるかどうかを確認する。
- 線形の読み上げ順序で、適合していないオブジェクトの直後に、オブジェクトの特定可能な適合しているバージョンへのリンクがあるかどうかを確認する。
- そのリンク先に適合しているバージョンがあるかどうかを確認する。
期待される結果
- #2 及び #3 の結果が真である。