行間及び段落の間隔を広げるボタンをウェブページ上に提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは達成基準 1.4.8: 視覚的提示 (十分な達成方法) に関する達成方法である。

解説

多くの認知障害を持つ人々は行間がシングルスペースに設定されたテキストを読む事が困難である。行の高さを増やすボタンは彼らが内容を読む助けとなる。段落の間が離れている状態を維持するためには、段落間の幅は、行送り幅の少なくとも 1.5 倍の高さになるように広げられるべきである。

注記

この達成方法は、不適合コンテンツに対して、適合している代替版のページを提供するための、スタイルスイッチの達成方法と組み合わせて用いることができる。詳細は、 C29: 適合している代替版を提供するために、スタイルスイッチャーを使用する及び適合している代替版を理解するを参照のこと。

事例

例 1

ページを変更するための標準的なスタイルスイッチングを用いる。スタイルシートを切り替えるためのボタン又はリンクをページに用意する。新しいスタイルシートには、行送りを広げるルールと段落の間隔を広げるクラスが含まれている。

              p {line-height: 150%; margin-bottom: 2em;}
            

参考リソース

参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

  1. ページ内に行送り及び段落の間隔を広げるためのボタン又はリンクがあり、そのことがわかるようにラベルづけされている。
  2. そのボタン又はリンクを起動する。
  3. ボタン又はリンクによって、行送りが少なくとも 1.5 (150%) に広がることを確認する。
  4. ボタン又はリンクによって、各段落の間隔が行送りの少なくとも 1.5 倍より広くなることを確認する。

期待される結果

  • #1、#3 及び #4 の結果が真である。