適用 (対象)
全てのウェブコンテンツ技術。
これは達成基準 1.2.1: 音声のみ及び映像のみ (収録済) を理解する (十分な達成方法)に関する達成方法である。
解説
この達成方法の目的は、音声しか含まない提示で情報を提示するためのアクセシブルな代替方法を提供することである。
音声しか含まない提示においては、会話や音 (自然なものと人工的なものの両方) を含め、情報はさまざまな方法で提示される。同じ情報をアクセシブルな形式で提示するために、この達成方法では、収録済の音声しか含まないコンテンツと同じストーリーを伝えて同じ情報を提示するドキュメントを作成する。この達成方法において、そのドキュメントはコンテンツの長い説明としての役割を果たし、重要な会話内容のすべてとストーリーの一部である背景音の説明を含んでいる。
最初に音声しか含まないコンテンツを制作する際に実際の台本を用いている場合、それを手始めにするのがよい。しかし、制作及び編集過程において、コンテンツの内容が台本から多少異なることがよくある。この達成方法では、台本を用いる際は、もともとの台本を会話と音声による提示の最終版の実際の内容に一致するように修正することになる。
事例
- ソフトウェアの最新のリリースにおける新機能の説明をしているポッドキャストがある。二人の話者が、新機能と更新された機能について話をしながら、どのように使うのかを説明している。話者の一人は、収録前に議論のアウトラインを整理するために用意した質問のリストを使っている。収録終了後、そのアウトラインを会話内容などに合わせて編集して補足する。出来上がったトランスクリプトは、音声しか含まないファイルと一緒に、話者のウェブサイトで公開されている。音声しか含まないコンテンツを特定するテキストによる代替には、「エピソード 42: Zap バージョン 12 (テキストのトランスクリプトあり)」と書かれていて、そのトランスクリプトへのリンクが、音声しか含まないコンテンツのすぐ後に提供されている。
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
検証
手順
- 時間依存メディアに対する代替コンテンツを参照しながら、音声しか含まないコンテンツを閲覧する。
- トランスクリプト内の会話内容が、音声しか含まない提示に表示されている会話内容及び情報と一致することを確認する。
- 音声に複数の話者がいる場合、すべての会話内容に対してトランスクリプトで話者が誰なのかを特定していることを確認する。
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次のうち少なくとも一つが真であることを確認する:
- トランスクリプト自体が、音声しか含まないコンテンツに対するテキストによる代替からプログラムによる解釈が可能である。
- トランスクリプトが、音声しか含まないコンテンツに対するプログラムによる解釈がされるテキストによる代替から参照されている。
- 代替版が別ページにある場合、利用者が他の版へアクセスできるリンクが使用できることを確認する。
期待される結果
- 上記の手順全ての結果が真である。