適用 (対象)
色及びテキストをサポートするウェブコンテンツ技術すべて。
これは達成基準 1.3.1: 情報及び関係性 (書かれていない達成方法を満たす慣習的な達成方法) に関する達成方法である。
解説
この達成方法の目的は、色とセマンティックなマークアップを組み合わせて、情報を伝達することである。ほとんどの利用者はコンテンツをすばやく読み取り、色を用いて伝達された情報をコンテンツから見つけることができる。色を見ることができない利用者に対しては、セマンティックなマークアップによって異なるタイプの手がかりを提供することができる。それによって、ユーザエージェントは、例えば、異なるタイプの構造に対しては異なる視覚的提示を用いる、又は聴覚的提示において異なる音声もしくは音の高さを用いることによって、このタイプの構造を利用者に対して知覚可能にすることができる。
ほとんどのユーザエージェントは、セマンティックなマークアップを用いて指定されたテキストを視覚的に区別する。支援技術の中には、適切でセマンティックなマークアップを用いて制作されたコンテンツの特徴を定めるメカニズムを提供しているものもある。
WAIC では G138 に関するアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報を提供している。
2014 年 6 月版のアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報: G138 では、「要注意」と評価されている。WAIC はウェブ制作者にこの達成方法が一部の環境では動作しないことに注意を促すものである。
事例
事例 1: 必須のフォームフィールドに対して、色と強調を用いる
HTML のフォームにいくつかの必須フィールドがある。必須フィールドのラベルは赤で表示されている。加えて、各ラベルのテキストはより強い強調を示すために strong 要素でマークアップされている。フォーム入力の説明文には、「すべての必須項目は赤で表示されており、強調されている」とあり、例が添えられている。
MDN の strong 要素で示されているように、古い HTML では strong
要素を単により強い強調としていたが、現在の HTML では strong
を重要性を表すものと定義している。
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
検証
手順
情報を伝達するために色の違いが使用されているコンテンツに対して:
- セマンティックなマークアップを通して同じ情報が入手可能であることを確認する。
期待される結果
- 1.の結果が真である。