適用 (対象)
アクセシビリティ API と連動するようにプログラムされた標準コンポーネントを持つプログラミングウェブコンテンツ技術。
これは達成基準 4.1.2: 名前 (name)・役割 (role)・値 (value) (より具体的な手法を用いる十分な達成方法) に関する達成方法である。
解説
この達成方法の目的は、支援技術が代替のユーザインタフェースを通して利用者に等価の情報を伝えることができるように、支援技術がウェブコンテンツを理解できるようにすることである。
コンテンツは、マークアップ言語を用いず、プログラミング言語又はツールを用いて制作されることがある。多くの場合、これらのウェブコンテンツ技術には、既にアクセシビリティ API と連動するようにプログラムされたインタフェースコンポーネントがある。コンテンツ制作者がそういったコンポーネントを使用して、プロパティ (例えば名前など) を記述すれば、生成されたコンテンツのユーザインタフェースコンポーネントは支援技術に対してアクセシブルとなる。
事例
事例 1
- ウェブページがアプレットを作るために Java を使用している。Java Swing オブジェクト (例えばプッシュボタン) が使われているのは、Java で書かれた支援技術からアクセスできる標準搭載のアクセシビリティプロパティ、及び Java Access Bridge とともに OS のアクセシビリティ API を用いる他の言語で書かれたアクセシビリティプロパティを持っているためである。コンテンツ制作者がそのコンポーネントに対して値を記述することによって、そのコンポーネントは支援技術にとってアクセシブルなものとなる。
Oracle 社の Oracle Java SE サポート・ロードマップによれば、Java Plugin のサポートは 2019 年 3 月までと告知されていることに注意されたい。
検証
手順
- アクセシブルなユーザエージェントを用いてコンテンツをレンダリングする。
- 各ユーザインタフェースコンポーネントを評価するために、ユーザエージェントのアクセシビリティ API に対応して設計されたアクセシビリティツールを使用する。
- 各インタフェースコンポーネントの名前 (name) 及び役割 (role) が、そのツールによって検出されることを確認する。
期待される結果
- 各インタフェースコンポーネントについて、3. の結果が真である。