適用 (対象)
全てのウェブコンテンツ技術
これは達成基準 1.4.1: 色の使用 (失敗例) に関する達成方法である。
解説
この文書は、フォームの必須項目又はエラー項目が色の違いだけで示されていて、その必須項目又はエラー項目を特定するその他の方法がないことによる失敗例について述べている。全盲又は色覚異常の利用者は、どれが必須項目で、どれがエラー項目なのかを示す色の違いを知覚できないため、そのような利用者にとっては問題となる恐れがある。
事例
- 利用者がオンラインフォームを入力していて、電話番号が必須項目である。電話番号のテキストフィールドへの入力が必須であることを示すために、「電話番号」というラベルが赤のテキストだけで示されており、「電話番号」が必須項目であることを示すものが他にはない。全盲又は色覚異常の利用者は、「電話番号」が必須項目であることを確認できないかもしれない。
- 利用者が必須項目を入力しないままオンラインフォームを送信してしまい、エラーになった。エラーになったフォームの入力項目が赤のテキストだけで示されていて、その入力項目がエラーであることが色以外の方法では示されていない。
どちらの事例でも、もしテキストが視覚的提示において、たとえ色が取り除かれたとしても周辺のテキストから容易に区別される十分な差異があるなら (例えば太字や異なるフォントなど)、色は失敗なしで使用されうる。もしモノクロで見たなら、容易に異なって見えるだろう他のテキストと選択された色が十分な輝度の差 (明るさ) を持つなら、同様に失敗しないだろう。これらの場合、情報は色 (色相) だけではなく、それぞれ「提示」又は「明るさ」で表示されている。
検証
手順
色の違いで特定される、ウェブページで全ての必須フィールド又はエラーフィールドに対して:
- 必須フィールド又はエラーフィールドであることを特定するための色以外の方法が提供されていることを確認する。
期待される結果
- 1.の結果が偽である場合、この失敗例が適用され、そのコンテンツは達成基準の失敗となる。