適用 (対象)
テキストに対する代替である同期したメディアを提供しているウェブページ
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
- 達成基準 1.2.2: キャプション (収録済) (失敗例)
- 達成基準 1.2.8: メディアに対する代替 (収録済) (失敗例)
解説
この失敗例の目的は、テキストの代替メディアとなる同期したメディアに対して、そのテキストを含んだラベルが付けられていないという状況を回避することである。テキストの代替メディアとなる同期したメディアは、同期したメディアの方がテキストよりも有効なフォーマットとなる利用者に対して、情報へのより良いアクセスを提供する。同期したメディアがテキストの代替であるため、それ自体に冗長なテキストによる代替を必要としない。しかし、その同期したメディアに対して、テキストの代替メディアであることを明確にラベル付けすることによって、利用者がテキストの代替メディアである同期したメディアを見つけられるようにし、また同期したメディアに対して通常はそのテキストによる代替を期待する利用者が、テキストによる代替を探さないようにする必要がある。
事例
事例 1: 同期したメディアの代替がページ上の他のどこかで提供されている
納税申告書の記入方法を説明したウェブページで、記入すべき項目や提供すべきデータなどの説明が文章で書かれている。さらに、テキストの代替メディアとなる同期したメディアが、音声による説明を提供しており、その音声で説明されている部分を記入している人の映像がある。文章のバージョンと同期したメディアのバージョンの両方がウェブページで提供されているにもかかわらず、同期したメディアのバージョンはそのウェブページの他の場所にあり、それがテキストの代替メディアであること示すラベルが明確に付けられていない。このため、テキストに遭遇した利用者がその同期したメディアのバージョンを見つけるのは難しく、映像に遭遇した利用者は、そのテキストによる代替がどこにあるのかが分からない。
検証
手順
- テキストに対して同期したメディアによる代替を提供しているページを確認する。
- 同期したメディアが、代替メディアであって,明確にラベル付けされていることを確認する。
期待される結果
- 2. の結果が偽である場合、この失敗例の条件は適用され、コンテンツは達成基準の失敗となる。