適用 (対象)
全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関する達成方法である:
- 達成基準 1.3.1: 情報及び関係性 (失敗)
- 達成基準 1.3.2: 意味のあるシーケンス (失敗)
解説
この達成方法の目的は、テキストコンテンツ内でスペース、タブ、改行又はキャリッジリターン (CR) といった空白文字を使用してテーブルを整形すると、適切に構造を示すことができない失敗例について述べることである。 テーブルがこのような方法で作成されると、セルを見出しセルとして示すことができなくなり、見出しのセルとデータのセルを関連付けできなくなる。又はテーブルの中のセルへ直接誘導することができなくなる。
さらに、支援技術は現在の自然言語の音声読み上げ順序でコンテンツを解釈していく。視覚的なテーブルにおいて、データをレイアウトするために空白を使用すると、ドキュメントのソースの情報を自然な音声読み上げ順序で提供できなくなってしまう。このように、支援技術の利用者に対して情報が論理的な音声読み上げ順序で提示されなくなる。
プレーンテキストはテーブルのような複雑な情報を表示するのには適していない。なぜなら、テーブルの構造は知覚できないからである。テーブルの情報は見た目の書式を整える方法によって表形式の情報の関係を表現するよりは、別のウェブコンテンツ技術を使用するか又は直線的に読上げられるように提示する (プレーンテキストでテーブルの情報を表現するを参照)。
事例
例 1
次の事例では、空白を不適切に使ってメニューを見かけ上のテーブル形式にしている。
Menu Breakfast Lunch Dinner Monday 2 fried eggs tomato soup garden salad bacon hamburger Fried Chicken toast onion rings green beans Oatmeal cookie mashed potatoes Tuesday Pancakes vegetable soup Caesar salad sausage hot dogs Spaghetti with meatballs orange juice potato salad Italian bread brownie ice cream
この表は、スクリーンリーダでは次のように解釈され、読上げられる。
- Menu
- Breakfast Lunch Dinner
- Monday 2 fried eggs tomato soup garden salad
- bacon hamburger Fried Chicken
- toast onion rings green beans
- Oatmeal cookie mashed potatoes
支援技術がテーブルとして特定するための構造がテーブルにないため、この読み上げ順序は意味をなさない。 テキストがリフローする、又は固定フォントから可変フォントに変更される、又は行がページに収まらなくなるまでサイズを大きくする場合、視覚的提示で同様の問題が発生する。
検証
手順
- 視覚的に整形されたテーブルのドキュメントを調べる。
- テーブルのデータをレイアウトするために空白文字を使ってテーブルが作られているかどうかを確認する。
期待される結果
- #2 の結果が真である場合、この失敗例の条件は適用され、コンテンツはこれらの達成基準の失敗となる。