適用 (対象)
全てのウェブコンテンツ技術
この達成方法は、達成方法 1.4.10: リフロー (失敗) に関連する。
解説
この文書は、ビューポート幅を 320 ピクセルに変更すると、より広いビューポート幅で利用可能だったコンテンツが表示されなくなるときに生じる失敗について説明するものである。より広いビューポート幅で利用可能なコンテンツの中には、ビューポート幅が 320 ピクセルになると、単純に表示できるスペース (画面上の「土地」) が少なくなるため、同じような形で又は同じ位置で表示されないものがある。しかし、このようなコンテンツは、320 ピクセルのビューポート幅にリフローされた後であっても、単一のカラムビューに再配置されることによって、又は、情報展開エリア、ダイアログ、他のビューへのリンクなど他の方法で情報を提供する何らかのインタラクションによってのいずれかで、利用可能であるべきである。
事例
以下の例は、コンテンツをより広いビューポート幅で見ることができ、320 ピクセルにリフローされた後も利用可能にすることに失敗していることを示している:
- サイドカラムにある、ブログのエントリーへのリンクのブロックが、リフロー後に完全に消えてしまう (つまり、シングルカラム表示において、下の方に提示されない)。
- テキスト入力の上にあるラベルが、フィールドにフォーカスしたときにそのフィールド用のラベルを表示する技術が用いられずに、リフロー後に隠されてプレースホルダーのテキストに置き換えられる。
- コンテンツテキストのセクションは、展開ウィジェットを介して利用できずに、リフロー後に消えてしまう。
- 情報の入った画像が、リンク又は利用可能な同等の代替手段もなく、リフロー後に消えてしまう。
- グローバル検索フィールドが、検索機能を展開する、もしくは同等の検索ページにたどり着くためのアイコン又はメニューオプションもなしに、リフロー後に消えてしまう。
検証
手順
- 1280 ピクセルなど、デスクトップのビューポート幅で、コンテンツの要素が見えることを確認する。
- ブラウザのウィンドウを狭める、又はビューポート幅が 320 ピクセルになるようにズームインすることで、ビューポート幅を 320 ピクセルに設定する (ブラウザのズーム率が 100 %で、ビューポート幅が 1280 ピクセルの場合は、400 %にズームインすることによって設定できる)。
- ビューポート幅 320 ピクセルで提供されない各コンテンツ要素について、同じ又は同等のコンテンツにたどり着くための方法が、展開ウィジェット、ポップアップ、又は他のビューへのリンクを介して存在するかどうかを確認する。
期待される結果
- 手順 #3 が偽である場合、この失敗条件が適用され、コンテンツは達成基準を満たさないことになる。