【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
利用者の操作によって削除されるコンテンツ
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、ウェブアプリケーションで情報を削除できる場合、利用者によって誤って削除された情報を復元する手段をサーバーが提供することである。一つの方法として、削除をするものにマークを付けるだけにする、又は (ゴミ箱のように) 情報を保持する領域に移動させるなど、データの削除に時間差を設けて、実際に削除するまでにしばらくの間待機することが考えられる。この間、利用者はデータを復元したり、一時的な保持領域から取り出したりすることができる。他には、wiki 及びソースコントロールアプリケーションで編集履歴が保持されているように、利用者が必要なときにデータを復元できるように全ての削除操作を記録しておく方法がある。トランザクションの修正が必要となる情報は保存し、利用者が取り出し可能なようにしておくべきである。
ウェブアプリケーションで、利用者がフォルダを作成してデータをその中に保存しておくことができる。各フォルダとデータ項目には、動作のマークを付けるチェックボックスと、移動するボタンと削除するボタンの二つのボタンが付いている。利用者が削除ボタンを間違って選択した場合は、多量のデータが失われてしまうかもしれない。そのアプリケーションは、利用者にデータが削除されたことをすぐに表示するが、実際の削除は一週間後に設定されている。一週間の間、利用者は「削除されたアイテム」フォルダを開き、実際に削除されるのを待っているフォルダやデータの復元を要求することができる。
コンテンツを削除する機能を特定する。
コンテンツを削除して、復元してみる。
削除された情報が復元できるかどうかを確認する。
3. の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。