【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、繰り返し現れる一連のコンポーネント中での配置を予測可能にすることによって、コンテンツを使いやすくすることである。この達成方法は複数のウェブページについて、それらのページ中で繰り返される一連のコンポーネントを毎回同じ順序で提示することで、統一されたレイアウト又は提示の記憶を容易にする。それらのコンポーネント間に別のコンポーネントを挿入することはあってもよいが、元のコンポーネント間の相対的順序は変更しない。
この達成方法は、繰り返し出現するナビゲーションのためのコンポーネントについても当てはまる。 ウェブページには利用者が他のページにジャンプできるよう、ナビゲーションのためのメニューやそのためのコンポーネントを置くことが多い。 この達成方法は、ナビゲーションのためのコンポーネントが繰り返し用いられる度にその中に置かれるリンクやプログラム的参照を一定の順序で提示することにより、コンポーネント間の配置を予測しやすくする。リンク先のウェブページについてそれぞれのサブセクションに移動できるようにしたい場合など、リンクを削除したり、既存のリンクの間に他のリンクを挿入したりしてもよいが、リンク間の相対的位置は変更しない。
あるウェブサイトでは各ページの先頭に、ロゴ、タイトル、検索フォーム、ナビゲーションバーが置かれている。これらは同じ相対的順序で提示される。あるページには検索フォームがないが、その他のコンポーネントは繰り返し現れるどのページにおいてもやはり同じ順序で提示される。
あるウェブサイトでは左側にナビゲーションメニューがあり、サイト内の主要なセクションへのリンクが置かれている。利用者がサイト内の他のセクションへのリンクをたどると、移動先のページでも主要なセクションへのリンクが同じ相対的順序で提示される。ページによっては一部のリンクが省かれたり他のリンクが追加されたりするが、その他のリンクは必ず同じ相対的順序を保っている。たとえば製品とそのトレーニングサービスを提供する企業のウェブサイトでは、ナビゲーションリストには製品とトレーニングサービスが主要なセクションとして提示されている。また製品のページでは個別の製品へのリンクもナビゲーションリスト内に置かれている。利用者が製品のページからトレーニングのページに移動すると、ナビゲーションリストから個別の製品へのリンクが省かれ、個別のトレーニングサービスへのリンクが追加される。
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
ウェブページ一式 (例えば一つのウェブサイト) 中の各ウェブページで繰り返されるコンポーネントをリストアップする。
それぞれのコンポーネントにおいて、そのコンポーネントが現れる各ウェブページで他の繰り返されるコンポーネントに関して同じ相対的順序で現れることを確認する。
それぞれのナビゲーションのためのコンポーネントにおいて、リンク又はやプログラムの参照が常に同じ相対的順序であることを確認する。
2.の結果が真である。
3.の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。