【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
同期したメディア情報を提示する全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、耳の聞こえない又は、テキストを速く読むことができない利用者が同期したメディア情報にアクセスできるようにすることである。
主に手話でコミュニケーションをする利用者にとって、キャプションで提示されている速度ではテキストを読んで理解するのが難しかったり、場合によっては不可能であったりする。後者の人については、音声情報の手話による提示を提供することが重要である。
キャプションと手話とを両立できる一般的な方法は、単純に映像ストリームに手話通訳の映像を含めることである。ただし、この方法には、映像全体を拡大する以外には容易に拡大できない低解像度の映像になってしまうという欠点がある。
注記 1: 映像ストリームが小さすぎる場合は、手話通訳が見にくくなる。手話通訳を含む映像ストリームを制作する場合は、映像ストリームをアクセシビリティ サポーテッドなウェブコンテンツ技術でフルスクリーンで再生するメカニズムがあることを確認する。そうでない場合は、映像の中の手話通訳の部分が、映像ストリームがフルスクリーンになった際のサイズまで調節可能にする。
注記 2: 一般的に、手話は単に墨字を符号化したものではないため、コンテンツ制作者は複数種類あるうちのどの手話を用いるかを決めなければならない。通常は主な利用者が使用している手話を用いる。さまざまな利用者を想定する場合は、複数の手話を用いる。複数の手話のための推奨達成方法を参照のこと。
訳注: 注記 2 に記載されている達成方法はまだ文書化されていない。
あるテレビ局が、オンラインニュース映像の角の方、又は傍らで手話通訳を提供している。
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
手話を作成するための指針
"Sign Language presentation"では、手話通訳者を撮影する際の留意点の概要を知ることができる。元の素材が書き言葉の場合と話し言葉の場合の両方についての議論も含まれている。
撮影のテクニックについては chapter 12, “Filming the Signer(s)" で考察されている。
オリジナルの同期したメディアコンテンツに関連して手話通訳を表示させる方法についての有益な情報は Chapter 13, "Editing"で提供されている。
注記: これらの実装方法はウェブベースのプレゼンテーションにも適用される必要がある。
耳が聞こえて、使用されている手話に精通した人に映像を見せる。
手話通訳が画面上に表示されているかどうかを確認する。
会話及び重要な音が、画面上の手話通訳によって伝達されていることを確認する。
2.及び 3.の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。