【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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G148: 背景色及び文字色を指定せず、その初期設定を変更するウェブコンテンツ技術の機能を使用しない

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

テキストと背景の色が別々に指定されている、及びブラウザが初期設定の色を制御できるあらゆるウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、利用者が背景の上にあるテキストを読めるようにすることである。この達成方法では、コンテンツ制作者は単純にテキストの色と背景色を指定しないことで、コントラストに関する処置を行わない。その結果、両方の色はユーザエージェントによって完全に決定される。

視覚障害を持つ人々の中には、彼らが見づらい何色かを上書きするようユーザエージェントを設定している人がいる。この達成方法は、ユーザエージェントとウェブサイトがコンフリクトを起こし、結果として文字色と背景色が同じ色になってしまうことで、ブラウザや支援技術で独自の色設定をしている利用者にとって不可視の状態になるという場合を避けるためのものである。

事例

事例 1

コンテンツ制作者はテキストの色も背景も指定していない。CSS も使用していない。その結果、利用者は彼らにとって都合のよい色とコントラストを提供するブラウザの初期設定を利用可能となる。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

訳注: 「Colour Contrast Analyser」は 2018 年現在、Firefox Add-ons から入手できない状態にある。

検証

手順

  1. テキストの色を指定できる箇所全てを見る。

  2. テキストの色が指定されていないことを確認する。

  3. 背景として用いられている背景色又は画像が指定されている箇所全てを見る。

  4. 背景として用いられている背景色又は画像が指定されていないことを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。