【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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G108: 名前 (name) 及び役割 (role) を公開し、利用者が設定可能なプロパティを直接設定可能にして、変化の通知を提供するために、マークアップを用いる

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

名前及び役割を明示すること、利用者が設定可能なプロパティを直接設定可能にすること、及び変化を通知することが可能なマークアップウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、支援技術がウェブコンテンツを理解できるようにすることである。そうすることで、代替のユーザインタフェースを通して利用者に等価の情報を伝えることができ、 また支援技術を通してコントロールを操作することができるようになる。

この達成方法は、これらのプロパティを支援技術に明示するために、標準で、文書化され、かつサポート された機能を使用することを前提にしている。それは標準的なブラウザにおいてこれら標準的なコントロールは仕様にそっているからである。

HTML に対してはこれらの条件が当てはまる。他のウェブコンテンツ技術に対しても当てはまるかもしれない。

構成要素がアクセシビリティをサポートしている時でさえ、コンテンツ制作者によって提供される情報は必要不可欠である。 例えば、コントロールは名前 (name) を提供する能力を持っているかもしれないが、コンテンツ制作者はそれでも名前を提供しなければならない。また一方、それは固定の役割 (role) のある標準的な構成要素であるため、役割 (role) の属性はすでに提供されているかもしれない。

事例

事例 1

HTML 又は XHTML で書かれたウェブページは標準的なフォームコントロールを使用し、タイトル属性を使用してフォームコントロールを特定している。ユーザエージェントは、これらコントロールに関する情報を、名前を含めて生成する。そして、DOM とプラットフォーム特有のアクセシビリティ API を通して支援技術が利用可能となる。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

  1. マークアップを視覚的に確認する、又はツールを使用する。

  2. それぞれのユーザインタフェースコンポーネントに対して、名前 (name) 及び役割 (role) を判断できるように適切なマークアップが使用されていることを確認する。

  3. 利用者の入力を受け取るユーザインタフェースコンポーネントが全て支援技術から操作できるように適切なマークアップが使用されていることを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。