【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
Adobe Flash Professional バージョン MX 以降
Adobe Flex
訳注: Flash Player は、2020 年末に提供を終了する計画が Adobe 社より発表されている (Adobe Blog、窓の杜)。
WAIC での Flash に関する翻訳のメンテナンスも積極的に行う予定がないことに留意されたい。
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
FLASH35 に関するユーザエージェントサポートノートを参照のこと。Flash テクノロジーノートも参照。
この実装方法の目的は、コンテンツのスクロールがスクリプトによって生成された場合に、そのスクロールを停止する方法を利用者に提供することである。コンテンツをスクロールさせると、ロービジョンの利用者または認知障害を持つ利用者にとって読解が困難または不可能になる場合がある。また、利用者によっては、スクロールの動きに気を取られてしまい、ウェブページの他の部分に集中できなくなる場合がある。
この事例では、テキストを左から右にスクロールさせている。利用者がこのスクロール動作を停止および再開できるようにするためのトグルボタンが用意されている。また、スクロールの速度を落とすためのチェックボックスも用意されている。
注記: スクロール速度のオプションについて、この事例で紹介されているよりも多くのオプションを希望する利用者もいる。こうした要求を満たすために、コンテンツ制作者はスライダやドロップダウンリストなどのコントロールを使用して、複数の速度オプションを提供することも可能である。
コード例:
import fl.accessibility.ButtonAccImpl;
import fl.accessibility.CheckBoxAccImpl;
ButtonAccImpl.enableAccessibility();
CheckBoxAccImpl.enableAccessibility();
var scrollInterval: int;
var intervalLength: int = 15;
var expandedViewer: MovieClip = exampleScroller.expandedViewer;
var scrollText: MovieClip = exampleScroller.scrollText;
var scrollViewer: MovieClip = exampleScroller.scrollViewer;
var scrollingPaused: Boolean = true;
scrollStopper.addEventListener(MouseEvent.CLICK, handleBtnClick, false);
slowDown_chk.addEventListener(MouseEvent.CLICK, handleChkClick, false);
function handleBtnClick(e) {
toggleScroll(false);
e.target.label = scrollingPaused? "Resume Scrolling": "Stop Scrolling";
}
//スクロール速度を下げる
function handleChkClick(e) {
intervalLength = e.target.selected? 50: 15;
if (! scrollingPaused) {
clearTimeout(scrollInterval);
toggleScroll(true);
}
}
//スクロールを一時停止または再開する
function toggleScroll(noToggle: Boolean) {
if (noToggle || scrollingPaused)
scrollInterval = setInterval(moveText, intervalLength); else
clearTimeout(scrollInterval);
if (! noToggle)
scrollingPaused = ! scrollingPaused;
}
function moveText() {
if (scrollText.x + scrollText.width < scrollViewer.x)
scrollText.x = scrollViewer.x + scrollViewer.width;
scrollText.x -= 1;
}
//スクロールを開始する
toggleScroll(false);
この実例は、スクロールの一時停止と再開を行うためのトグルボタンのサンプル (英語) で確認できる。また、スクロールの一時停止と再開を行うためのトグルボタンのソース (英語) をダウンロードすることもできる。
Flash ムービーにスクロールするコンテンツが含まれている場合、次のことを確認する。
利用者がスクロールを一時停止したり再開したりすることのできるボタンが提供されている。
ボタンを押すと、スクロールが停止する。
もう一度ボタンを押すと、スクロールが再開する。
1., 2. および 3. を満たしている。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。