WCAG 2.0 実装方法集

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H93: ウェブページのid属性値が一意的(ユニーク)であるようにする

適用(対象)

HTMLのウェブページすべて

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、異なる要素に同一のid属性値があることによって、支援技術がコンテンツを解析しようとする際に問題が生じるエラーを回避することである。このエラーは、ウェブページに重複したid属性値がないことを確認することによって回避できる。人的に確認することができるほか、HTMLのバージョンを特定するメカニズムを用いてHTML文書をバリデートすることによって確認することが可能である。コンテンツ制作者が利用できるバリデータがいくつかあり、この種のエラーはバリデーションの結果レポートで言及される。このようなバリデーションに文書型宣言は絶対に必要というわけではないが、文書型宣言を明記することによってバリデータをより容易に使用できるようになる。

事例

事例 1: HTML バリデータ

HTMLのウェブページに文書型宣言(!DOCTYPE宣言ともよばれる)がある。コンテンツ制作者は、オフラインまたはオンラインのバリデータ(下記の参考リソースを参照)を用いて、あるウェブページで同一のid属性値が一度だけしか用いられていないことを確認することができる。例えば、W3Cのバリデータは、あるid属性値が二回使われているのを発見すると、「ID "X" はすでに定義済みである」というふうにレポートする。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

その他の参考リソースは、G134: ウェブページをバリデートするを参照のこと。

検証

チェックポイント

  1. そのウェブページで、すべてのid属性値が一意的(ユニーク)である。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。