value
属性、alt
属性、または要素内容で特定できないHTML及びXHTMLのフォーム・コントロール
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
ユーザーエージェントは、title
要素が指定してあるinput
要素にマウスオーバーしたときに、ツールチップを表示するだろう。
JAWSとWindow-Eyesでは、フォーム・コントロールがフォーカスを受けとったとき、label
要素が指定されていなければ、title
属性の内容を読み上げる。
JAWS 6.0以降では、label
要素とtitle
属性に異なる内容が指定されている場合、両方を読み上げるように設定できる。しかし、この設定方法を知っているユーザーは非常に少ない。
Window-Eyes 5.5には、フォーカスを受けとったアイテムの追加情報(title
属性を含む)を読み上げるホットキー(insert+E)がある。
この実装方法の目的は、ラベルを付けるのが視覚デザイン上そぐわない場合(たとえば、ラベルとなりうるテキストが画面上にない場合)や、ラベルを表示することで混乱を引き起こしてしまう場合に、title
属性を利用してフォーム・コントロールにラベルを付けることである。それによって、ユーザーエージェントや支援技術が、title
属性を読み上げることができる。
検索フォームで検索対象を絞り込むプルダウンメニューを用いている。そのプルダウンメニューは、検索語を入力するテキストフィールドのすぐそばにある。テキストフィールドとプルダウンメニューの関係は、見た目のデザインを目で見ることができるユーザーには明白であり、ラベルを置くスペースはない。そこで、select
要素を特定するのにtitle
属性を利用している。title
属性はスクリーンリーダーによって読み上げられたり、画面拡大ソフトを使っているユーザーにはツールチップとして表示されたりする。
コード例
<label for="searchTerm">検索語:</label>
<input id="searchTerm" type="text" size="30" value="" name="searchTerm">
<select title="検索対象" id="scope">
…
</select>
ウェブページの中に、アメリカでの電話番号を入力するコントロールがあり、市外局番、市内局番、下4桁の3つのフィールドで構成されている。
コード例
<fieldset><legend>電話番号</legend>
<input id="areaCode" name="areaCode" title="市外局番"
type="text" size="3" value="" >
<input id="exchange" name="exchange" title="電話番号の上3桁"
type="text" size="3" value="" >
<input id="lastDigits" name="lastDigits" title="電話番号の下4桁"
type="text" size="4" value="" >
</fieldset>
ウェブページに、ユーザーが検索語を入力できるテキストフィールドと、検索を実行するための「検索」というラベルが付いたボタンがある。フォーム・コントロールを特定するのtitle
属性を利用し、ボタンはテキストフィールドの直後に置いてあるので、テキストフィールドに検索語を入力すべきことはユーザーにとって明白である。
コード例:
<input type="text" title="ここに検索語を入力"/>
<input type="submit" value="検索"/>
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
label
要素によって関連付けられていないフォーム・コントロールを特定する。
そのコントロールにtitle
属性が指定されている。
title
属性によってそのコントロールの目的を特定している。
上記全てを満たしている
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。