HTML 及び XHTML
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
支援技術によって、title
属性の音声読み上げのサポートレベルが異なる。支援技術の一部は、title属性を通じて提供される情報に利用者がアクセスする機能を実装していない。
この実装方法にtitle
属性を組み合わせて実装する場合は、title
属性がアクセシビリティ・サポーテッドでなければらない。 title
属性がアクセシビリティ・サポーテッドとなるためには、全てのキーボード利用者が(音声読み上げソフトウェアを利用しているかどうかに関わらず)title
属性の内容を利用できなければならない。
JAWS 6.2以降とWindow-Eyes 5.0以降は、abbr
要素とacronym
要素をサポートしている。これらの要素が現れるたびに、title属性を読み上げるように設定できるが、初期設定ではオフであり、利用者が設定をオンにすることも稀である。
グラフィカルユーザーエージェントの多くは、abbr
要素やacronym
要素でマーク付けしたテキストに、点線で下線を引いたり点線で囲んで描画する。加えて、要素にマウスオーバーしたときは、元の語句をツールチップで表示する。
Internet Explorer 7以前では、abbr
要素でマーク付けした内容には、どのようなスタイルも追加されない。Internet Explorer 6以前では、その項目にマウスオーバーしても、元の語句はツールチップとして表示されない。
特定のユーザーエージェントや支援技術では、abbr
要素とacronym
要素が利用者に対して同じ方法で表現される。
この実装方法の目的は、abbr
要素とacronym
要素を用いることで、略語に対して元の語又は定義を提供することである
abbr
要素は、頭字語や頭文字語を含むあらゆる略語に用いてよい。HTML及びXHTMLでは、頭文字語や頭字語はacronym
要素を用いてマークアップすることもできる。XHTML 2.0では、acronym
要素を廃止し、より一般的なabbr
要素の利用が提案されている。
コード例:
<p>普通、砂糖は 5 <abbr title="pound">lb.<abbr> の袋入りで売られている。</p>
<p><abbr title="World Wide Web">WWW</abbr> へようこそ!</p>
コード例:
<p>タシニ <abbr title="及びその他">et al.</abbr> <abbr title="対">v.</abbr>
ニューヨーク・タイムズ紙 <abbr title="及びその他">et al.</abbr> は、全米著述業組合
による象徴的な訴訟事件であり……</p>
コード例:
<p><acronym title="Keep It Simple Stupid">KISS</acronym>の使用が…の間で広まってきた。</p>
コード例:
<p><acronym title="World Wide Web">WWW</acronym></p>
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
略語それぞれに、abbr
要素又はacronym
要素で元の語や定義を指定している。
1.を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。