WCAG 2.0 実装方法集

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H28: abbr要素及びacronym要素を用いて、 略語の定義を提供する

適用(対象)

HTML 及び XHTML

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

解説

この実装方法の目的は、abbr要素とacronym要素を用いることで、略語に対して元の語又は定義を提供することである

abbr要素は、頭字語や頭文字語を含むあらゆる略語に用いてよい。HTML及びXHTMLでは、頭文字語や頭字語はacronym要素を用いてマークアップすることもできる。XHTML 2.0では、acronym要素を廃止し、より一般的なabbr要素の利用が提案されている。

事例

事例 1:abbr要素を用いて略語の元の語を示す

コード例:

<p>普通、砂糖は 5 <abbr title="pound">lb.<abbr> の袋入りで売られている。</p>
<p><abbr title="World Wide Web">WWW</abbr> へようこそ!</p>              

事例 2:abbr要素を用いて略語の定義を示す

コード例:

<p>タシニ <abbr title="及びその他">et al.</abbr> <abbr title="対">v.</abbr>
ニューヨーク・タイムズ紙 <abbr title="及びその他">et al.</abbr> は、全米著述業組合
による象徴的な訴訟事件であり……</p>  

事例 3:acronym要素を用いて頭字語の元の語を示す

コード例:

 <p><acronym title="Keep It Simple Stupid">KISS</acronym>の使用が…の間で広まってきた。</p>        
            

事例 4:acronym要素を用いて頭文字語の元の語を示す

コード例:

 <p><acronym title="World Wide Web">WWW</acronym></p>

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. 略語それぞれに、abbr要素又はacronym要素で元の語や定義を指定している。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。