全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
この実装方法の目的は、繰り返し現れる一連のコンポーネント中での配置を予測可能にすることによって、コンテンツを使いやすくすることである。この実装方法は複数のウェブページについて、それらのページ中で繰り返される一連のコンポーネントを毎回同じ順序で提示することで、統一されたレイアウトや表現の記憶を容易にする。それらのコンポーネント間に別のコンポーネントを挿入することはあってもよいが、元のコンポーネント間の相対的順序は変更しない。
この実装方法は、繰り返し出現するナビゲーションのためのコンポーネントについても当てはまる。 ウェブページには利用者が他のページにジャンプできるよう、ナビゲーションのためのメニューやそのためのコンポーネントを置くことが多い。 この実装方法は、ナビゲーションのためのコンポーネントが繰り返し用いられる度にその中に置かれるリンクやプログラム的参照を一定の順序で提示することにより、コンポーネント間の配置を予測しやすくする。リンク先のウェブページについてそれぞれのサブセクションに移動できるようにしたい場合など、リンクを削除したり、既存のリンクの間に他のリンクを挿入したりしてもよいが、リンク間の相対的位置は変更しない。
あるウェブサイトでは各ページの先頭に、ロゴ、タイトル、検索フォーム、ナビゲーションバーが置かれている。これらは同じ相対的順序で提示される。あるページには検索フォームがないが、その他のコンポーネントは繰り返し現れるどのページにおいてもやはり同じ順序で提示される。
あるウェブサイトでは左側にナビゲーションメニューがあり、サイト内の主要なセクションへのリンクが置かれている。利用者がサイト内の他のセクションへのリンクをたどると、移動先のページでも主要なセクションへのリンクが同じ相対的順序で提示される。ページによっては一部のリンクが省かれたり他のリンクが追加されたりするが、その他のリンクは必ず同じ相対的順序を保っている。たとえば製品とそのトレーニングサービスを提供する企業のウェブサイトでは、ナビゲーションリストには製品とトレーニングサービスが主要なセクションとして提示されている。また製品のページでは個別の製品へのリンクもナビゲーションリスト内に置かれている。利用者が製品のページからトレーニングのページに移動すると、ナビゲーションリストから個別の製品へのリンクが省かれ、個別のトレーニングサービスへのリンクが追加される。
参考リソースは案内目的のみであり、保障を意味するものではない。
ウェブページの集合(たとえば一つのウェブサイト)中の全てのページで繰り返し提示されるコンポーネントをリストアップする。
それぞれのコンポーネントにおいて、そのコンポーネントが現れる全てのウェブページで他の繰り返し出現するコンポーネントとの相対的位置関係が一貫している。
それぞれのナビゲーションのためのコンポーネントにおいて、そこに含まれるリンクやプログラム的な参照が必ず同じ相対的順序で提示される。
2.及び 3.を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。