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WCAG 2.0 実装方法集

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G178: 利用者がウェブページ上のすべてのテキストを200%まで徐々に変更できるコントロールをウェブページ上で提供する

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、文字のサイズを徐々に大きくするメカニズムをウェブサイト上で提供することである。多くのロービジョンの人々は拡大鏡ソフトウェアを使っておらず、そしてブラウザの文字サイズの調整について精通していない。このことは、あとからコンピューターを学んだり、また失明に近い症状の高齢者にも特に当てはまる。 これはフォントサイズを大きくしたいと思っている認知障害者もまた同様である。

この実装方法は、ユーザーがより簡単に使うことのできるメカニズムを提供する。このメカニズムは視覚的表現を異なるスタイルシートに切り替えたり、文字サイズをダイナミックに変化するためのスクリプトを使用したりするリンクやボタンを含んでいる。

この実装方法を実装するために、コンテンツ制作者はユーザーがページ上のすべてのテキストの文字サイズをデフォルト文字サイズの少なくとも200%の大きさに徐々に拡大縮小することができるコントロールを提供する。

これはリンクやボタンまたはリンク画像によって達成可能であり、そしてそれらコントロールは可能な限り簡単に見つけられるべきである。(ページ内で目立つ場所にある、大きなテキスト、ハイコントラストで表現されているなど。)

この実装方法は、レガシーコードの場合のように、拡大縮小可能なフォントを用いることができない状況でも同様に用いることができる。

注意:この実装方法は、非適合コンテンツのための適合している代替バージョンのページを表示させるためのスタイル切り替えの実装方法との組み合わせで用いることができる。更なる情報はC29: スタイル・スイッチャーを用いて、適合している代替バージョンを提供する(CSS)と適合している代替バージョンを理解するを参照。

事例

検証

チェックポイント

  1. [ここから追加]

    ビューポートのサイズを 1024px × 768px 以上に設定する。

    [追加ここまで]
  2. 文字サイズを大きくできる。

  3. 文字サイズが元のサイズから200%まで大きくすることができる。

  4. [ここから追加]

    文字サイズが元のサイズから200%まで大きくした後、コンテンツまたは機能が損なわれていない(例えば、テキストの一部が表示されなくなる、ボックスが重なり合う、コントロールが隠れてしまったりラベルから離れてしまったりする、というような状態にならない)。

    [追加ここまで]
  5. 文字サイズを初期値まで小さく戻すことができる。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。