WCAG 2.0 実装方法集

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G117: テキストを用いて、テキストの表現のバリエーションによって伝えている情報を伝達する

適用(対象)

テキストの視覚的な表現のバリエーションをサポートするウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、テキストの書式のバリエーションを通じて伝達される情報を同様にテキストで伝達することである。テキストの視覚的な見た目を変えて情報を伝達する際には、テキストでその情報を明確に提示すべきである。フォントの書体、サイズ、下線、取り消し線及びその他の様々なテキスト属性を変えることによって、視覚的な見た目にバリエーションをもたせることができる。このようなバリエーションが何らかの情報を伝達している際には、その情報がコンテンツのどこか他の場所でテキストによっても入手可能である必要がある。ドキュメント内に補足説明を加えること、又はテキストの表現のバリエーションを用いている箇所にインラインで説明を加えることによって、その情報を伝達することができる。

事例

事例1:長い文書の短いサマリーを学生たちに書かせるオンラインテスト

オリジナルドキュメントの中にサマリーで使わなければならない単語又はフレーズを含んでいて、その単語又はフレーズが文章の残りの部分とは違うフォントで示されている。別のセクションにおいても、サマリー内で使用されていなければならない全ての単語及びフレーズをリスト化している。

事例2:フォントのバリエーション及び明確な提示

オンライン上のある文書が、ドラフトを更新しながら版を重ねている。挿入部分には下線を引き、削除部分は取り消し線を引いている。ドラフトの最後に、「変更履歴」があり、それぞれのドラフトに対する変更箇所の全てをリスト化している。

参考リソース

この実装方法のためのリソースはありません。

検証

チェックポイント

  1. テキストの表現におけるバリエーションを用いて情報を伝達しているアイテムを見つける。

  2. それらのアイテムについては、視覚的に伝達されている情報がテキストでも明確に提示されている。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。