Adobe Flash Professional バージョン MX 以降
Adobe Flex
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
ユーザーエージェントによるサポートに関する全般的な情報は、Flashのユーザーエージェントによるサポートを参照のこと。
この実装方法の目的は、em の値など相対的な単位を使用して、埋め込みの Flash オブジェクトの幅や高さを指定することである。Flash オブジェクトのサイズは、ムービーの幅と高さを 100% に設定することによって、コンテナ(親要素)のサイズに合わせて拡大することができる。コンテナの幅と高さは、相対的な単位を使用して設定する。これにより、テキストサイズの変更をサポートするユーザーエージェントは、テキストサイズの設定の変更に応じて Flash オブジェクトのサイズを変更することが可能になる。Flash オブジェクトのサイズが調整されると、そのコンテンツが拡大または縮小され、ロービジョンの利用者でも読みやすくなる。
注記: この実装方法では、ブラウザでズーム機能を使用する利用者をサポートする必要はない。
この事例では、SWFObject による動的なパブリッシュ手法(英語)を使用して HTML ドキュメント内に Flash オブジェクトをロードしている。Flash オブジェクトのコンテナ要素には、「flashPlaceHolder」というクラス名が付けられている。このクラス名は、CSS で相対的な em 値を使用して幅および高さを設定する際のターゲットとなる。利用者がブラウザのテキストサイズを拡大または縮小すると、それに応じて Flash オブジェクトも拡大または縮小される。テキストサイズを縮小したときにオブジェクトが小さくなりすぎることがないように、デフォルトのサイズに対して min-width および min-height プロパティを設定している。
コード例:
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<meta content="text/html; charset=UTF-8" http-equiv="Content-Type"/>
<title>Flash Resize example</title>
<script src="swfobject/swfobject.js" type="text/javascript"/>
<script type="text/javascript">
swfobject.embedSWF("scale_movie_dimensions_on_text_resize_as3.swf",
"flashPlaceHolder", "100%", "100%", "8")
</script>
<style type="text/css">
#flashPlaceHolder {
width: 20em;
height: 15em;
min-width: 320px;
min-height: 240px;
}
</style>
</head>
<body id="header">
<h1>Flash Resize Demonstration</h1>
<p>When the browser's text size is changed, the Flash movie will be
resized accordingly.</p>
<p id="flashPlaceHolder">Flash needs to be installed for this
example to work</p>
</body>
</html>
この実例は、「テキストのサイズを変更する(最低限のサイズは維持する)」のサンプル(英語)で確認できる。また、「テキストのサイズを変更する(最低限のサイズは維持する)」のソース(英語)をダウンロードすることもできる。
Flash オブジェクトが埋め込まれている Web ページを開く。
HTML ソースコードで、Flash オブジェクトが格納されているオブジェクトの幅および高さのサイズが、em またはパーセント(%)などの相対的な単位で指定されている
2. を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。