WCAG 2.0 実装方法集

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FLASH16: 標準コンポーネントに対するクリックイベントを使用して、アクションをキーボードによって操作可能にする

適用(対象)

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

ユーザーエージェントによるサポートに関する全般的な情報は、Flashのユーザーエージェントによるサポートを参照のこと。

解説

この実装方法の目的は、Adobe Flash Profressional のオーサリングツールにより提供されるキーボード操作が可能な標準 Flash コンポーネントに関連付けることで、キーボード操作でスクリプト機能を呼び出す方法を示すことである。スクリプトで記述されたアクションをキーボードから呼び出せるようにするため、アクションを Button コンポーネントなどの標準的な Flash コンポーネントに関連付ける。これらのコンポーネントのクリックイベントは、デバイスに依存しない。"CLICK"イベントがマウスイベントである場合、このイベントは実際にボタンのデフォルトのアクションにマッピングされる。利用者がマウスで要素をクリックするとデフォルトのアクションが実行されるが、利用者が要素にフォーカスを移動してスペースキーを押した場合やアクセシビリティ API により要素がトリガされた場合も、デフォルトのアクションが実行される。

事例

事例 1: ボタンのクリックイベント

この事例では、MouseEvent.CLICK イベントを使用してそのラベルを変更するボタンを示している。このイベントは、マウスをクリックするかスペースキーを押した場合にトリガされる。

コード例:

import fl.controls.Button;
import fl.accessibility.ButtonAccImpl;

ButtonAccImpl.enableAccessibility();

var testBtn = new Button();
testBtn.label = "click me";
testBtn.addEventListener(MouseEvent.CLICK, clickHandler, false);
addChild(testBtn);
testBtn.x = testBtn.y = 10;

function clickHandler(e) {
  e.target.label = "Thanks";
}

この実例は、「ボタンのクリックイベント」のサンプル(英語)で確認できる。また、「ボタンのクリックイベント」のソース(英語)をダウンロードすることもできる。

(事例 2: 作成中)

検証

チェックポイント

Flash ムービーにインタラクティブなコントロールが含まれている場合は、次のことを確認する。

  1. コントロールに標準の Flash コンポーネントが使用されている。

  2. コントロールで "click" イベントを使用している。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。