CSSを用いているウェブページ
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
コンテンツ制作者には、横スクロールが必要なレイアウトを用いなければならない状況があるかもしれない。その場合、利用者が1行のテキストを読むのに横スクロールしないですむレイアウトに変換するオプションをコンテンツ内で提供するとよい。標準的なスタイル切り替え技術を用いることで、これが実現できるだろう。
コンテンツのアクセスには横スクロールが必要だが、1行のテキストを読むには横スクロールの必要がない、という方法でレイアウトしてもよいことに注目すべきである。
例えば、全体としては横スクロールが必要なスプレッドシートでも、ひとつひとつの列を個別に読むのに横スクロールの必要がなければ容認できる。(すなわち、他の列を読む際にはスクロールが必要だが、ひとつひとつの列の左端又は右端を読むにはスクロールの必要がない、ということ。筆者は、完全に明快な方法で、このことを説明するのは難しいと思っている。)
注記:この実装方法は、非適合コンテンツに対する適合している代替バージョンのページを提供するために、スタイル切り替え手法と組み合わせて用いることができる。詳細な情報は、C29: スタイル・スイッチャーを用いて、適合している代替バージョンを提供する、及び、適合している代替バージョンを理解するを参照のこと。
ある不動産会社が、オンラインの年次報告書を印刷用バージョンと同一のレイアウトで公開しており、1行のテキストを読むのに横スクロールが必要である。ページ上にスタイルシートを切り替えるコントロールがあり、横スクロールの必要がないレイアウトも提供している。
金融情報のスプレッドシートをオンラインで公開している。1月における住宅市場の変化を説明したテキストが記載されている。スクリーンの右側に隠れている部分には、9月の市場変化の説明が記載された列がある。ウインドウサイズが最大化されていれば、利用者は、9月の部分まで横スクロールをすると、更に横スクロールをせずにテキストのそれぞれの行を読むことができる。
横スクロールが必要なコンテンツを最大化したウィンドウで開く。
利用者が1行のテキストを読むのに横スクロールしないですむレイアウトに変換するオプションが、コンテンツ内にある。
そのオプションを有効にする。
テキストのどの行を読むにも横スクロールの必要がない。
2.及び 4.を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。