アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報:G115-2

G115-2: セマンティックな要素を用いて、構造をマークアップする

関連する達成基準の実装方法一覧

7.1.3.1情報及び関係性に関する達成基準 (等級A)

テストファイル

G115-2のテストファイル

見解

要注意

対象

cite要素、blockquote要素

注意点

PC-TalkerやVoiceOverでは、blockquoteが引用であると分かるようには読み上げられない。また、cite要素を引用元として読み上げるスクリーンリーダーはほとんどない。

代替もしくは推奨する方法

引用文献等のタイトルを示す際にはcite要素を使用できるが、見た目にはそれが引用元であることが伝わらないので、「」をつけたり、"出典"、”引用元”などの文言を補足したほうがよい。
blockquote要素を使用する際には、文脈から引用部分であることが分かるようにすべきである。

備考

使用することによる悪影響はなく、スクリーンリーダーによる今後の機能向上に期待する。

テスト結果の詳細

ユーザエージェント 検証結果 操作手順 備考
Internet Explorer 6.0 1.「吾輩は猫である」はイタリック/斜体で表示された
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」は行頭がインデントされた
Internet Explorer 7.0 「我輩は猫である」はイタリック/斜体で表記され、「我輩は猫である。名前はまだない…」の引用部分は2文字分ほどインデントした表示になっている
Internet Explorer 8.0 1.「我輩は猫である」はイタリック/斜体で表記される。
2.「我輩は猫である。名前はまだない…」の引用部分は2文字分ほどインデントした表示になっている
Internet Explorer 9 1.「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように斜体(イタリック)で表示されているかを確認
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるようにインデントされて表示されているかを確認
1:○
2:○
Firefox 3.5 1.「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように斜体(イタリック)で表示されている。
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるようにインデントされて表示されている。
Firefox 4.0 1.「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように斜体(イタリック)で表示されているかを確認
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるようにインデントされて表示されているかを確認
Firefox 9.0 1.「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように斜体(イタリック)で表示されているかを確認
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるようにインデントされて表示されているかを確認
1:○
2:○
Safari 3.2 1.「吾輩は猫である」はイタリック表記になっていて引用されていることがわかる。
2.「吾輩は猫である。。。。」の文章の行頭がインデントされていて、引用部分であることがわかる。
Safari 5.0.3
JAWS for Windows 9.0 ■操作手順
2.blockquote要素でマークアップされた部分「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が読み上げられる前に、「引用」と読み上げた。
■音声読み上げ
「夏目漱石の小説 カギヒラキ 我輩はネコである カギトジ は テン 猫の視点から描かれている マル 書き出しはこうだ マル 引用 我輩は猫である マル 名前はまだ無い マル ・・・・(最後まで)」(音声による変化はなかった)
1.cite要素の「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるようには読み上げられなかった。
ブロッククォート一覧にはcite要素も表示される。
ホームページ・リーダー 3.04 × ■操作手順
「夏目漱石の小説」「我輩は猫である」「は、彼の視点から描かれている」と同じ声で読み上げる、「我輩は猫である。名前はまだない…」の引用部分も同じ読み上げ方をするので、引用であることが分かるように読み上げない。
■音声読み上げ
「夏目漱石の小説「吾輩は猫である」は、猫の視点から描かれている。書き出しはこうだ。吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・・」
引用であることを分かるように読み上げない
PC-Talker XP 3.06 × ■操作手順
1.「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように読み上げられていない。
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるように読み上げられていない。
■音声読み上げ
「夏目漱石の小説「吾輩は猫である」は、猫の視点から描かれている。書き出しはこうだ。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。 」
引用が分かるように読み上げない
PC-Talker XP 3.06 + NetReader 1.18 × ■操作手順
cite要素でマークアップされた「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように読み上げない。
blockquote要素でマークアップされた部分「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるように読み上げない。
■音声読み上げ
「夏目漱石の小説 カギ 吾輩は猫である カギトジ は テン 猫の視点から描かれている マル 書き出しはこうだ マル
吾輩は猫である マル 名前はまだ無い マル・・・」
FocusTalk V3 × ■操作手順
「夏目漱石の小説」「我輩は猫である」「は、彼の視点から描かれている」と同じ声で読み上げる、「我輩は猫である。名前はまだない…」の引用部分も同じ読み上げ方をするので、引用であることが分かるように読み上げない。
■音声読み上げ
「夏目漱石の小説「吾輩は猫である」は、猫の視点から描かれている。書き出しはこうだ。吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・・」
引用であることを分かるように読み上げない
NVDA 2010.1j ■操作手順
1. cite要素でマークアップされた「吾輩は猫である」を、引用元として認識して読み上げることができなかった。
2. blockquote要素でマークアップされた部分は、「引用」~「引用終了」というメッセージとともに読み上げられた。
■音声読み上げ
「引用 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。 引用終了」
NVDA 2011.1 ■操作手順
1. cite要素でマークアップされた「吾輩は猫である」を、引用元として認識して読み上げることができなかった。
2. blockquote要素でマークアップされた部分は、「引用」~「引用終了」というメッセージとともに読み上げられた。
■音声読み上げ
「引用 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。 引用終了」
Firefox18.0.1 1.「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように斜体(イタリック)で表示されているかを確認
2.「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるようにインデントされて表示されているかを確認
Google Chrome 25 【1】cite要素でマークアップされた「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように表示されるか(例:イタリック/斜体で表示される)を確認する。
【2】blockquote要素でマークアップされた部分「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるように表示されるか(例:行頭がインデントされる)を確認する。
【1】○
「吾輩は猫である」が、引用元であることが分かるように斜体(イタリック)で表示されていることを確認した。
【2】○
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・思わなかった。」が、引用部分であることが分かるようにインデントされて表示されていることを確認した。
Safari 6.0.5
NVDA 2012.3 ■操作手順
1. cite要素でマークアップされた「吾輩は猫である」を、引用元として認識して読み上げることができなかった。
2. blockquote要素でマークアップされた部分は、「引用」~「引用終了」というメッセージとともに読み上げられた。
■音声読み上げ
「引用 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。 引用終了」
PC-Talker 7 2.12 × ■操作手順
Ctrl+下矢印キーで行読み、またはShiftキーで全文読み
■音声読み上げ
「夏目漱石の小説「吾輩は猫である」は、猫の視点から描かれている。書き出しはこうだ。」
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。 」
引用元や引用であることが分かるようには読み上げない
VoiceOver × ■操作手順
1. 1本指フリック、2本指フリックともに、cite要素でマークアップされた「吾輩は猫である」を、引用元として認識して読み上げることができなかった。
2. blockquote要素でマークアップされた部分も、引用として認識して読み上げることができなかった。
■音声読み上げ
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。」