ウェブページの先頭近くに、リンクテキストを変更するコントロールを提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

リンクを実装できる全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、ウェブページの先頭近くに、そのウェブページの適合している代替版へ利用者を誘導するコントロールを提供することである。その代替版では、各リンクのリンクテキストだけで前後のコンテキストを見なくてもリンクの目的がわかるようになっている。

利用者の中には、リンクのコンテキストを見なくても、リンクの目的がわかるのでリンクテキストにそのコンテキストも含んだリンクを好む利用者がいる。一方で、コンテキストの情報を各リンクに含めることでリンクテキストが冗長になるため、サイトの使い勝手が悪くなると感じる利用者もいる。WCAG ワーキンググループに支援技術の利用者から寄せられたフィードバックでも、どちらを好むかは意見が分かれている。この達成方法を用いることにより、利用者は、自分にとって最適なアプローチを選べるようになる。長くなる可能性があっても完全なリンクテキストを必要とする又はそれを好む利用者は、代替版を使用することができる。

代替版に変換するコントロールがリンクである場合、そのコントロールの目的が、常にリンクテキストだけでわかるようにしておかなければならない。

この達成方法は、現在のページ表示に対する代替版を提供する。この環境設定をクッキー又はサーバーサイドのユーザプロフィールに保存して、利用者が一度選択すれば、その後はサイトを訪れるごとに選択しなくても、自動的に利用者の好むバージョンが表示されるようにすることもでき、そうするのが望ましい場合もある。

注記

この達成方法は、表示スタイルを変更して不適合コンテンツに対する適合している代替版となるページを提供する達成方法と併せて使うことができる。詳しくは、C29: 適合している代替版を提供するために、スタイルスイッチャーを使用する及び適合している代替版を理解するを参照のこと。

事例

検証

手順

  1. ウェブページの先頭近くに、リンクテキストを変換するコントロールがあることを確認する。
  2. コントロールを起動する。
  3. 得られるウェブページで、全てのリンクにその目的を説明しているリンクテキストがあることを確認する。

期待される結果

  • #1 及び #3 の結果が真である。