【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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G83: 入力が完了していない必須項目を特定するために、テキストの説明を提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

利用者の入力が必須の項目があるコンテンツ

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、入力の必要な項目が未入力であることを利用者に知らせることである。利用者が必須のフォーム項目に入力しなかった場合には、どの項目を入力しなかったのかが利用者に分かるように、その情報をテキストで提示する。一つのアプローチとして、クライアントサイドでのバリデーションを用いて、未入力のままになっている必須項目を特定するアラートのダイアログボックスを提供する方法がある。また、もう一つのアプローチとしては、サーバーサイドでのバリデーションを用いて、フォームを再表示し (すでに入力されたデータも含む)、未入力のままになっている必須項目の場所にテキストでの説明を入れるか、テキストでの説明文によって未入力のままになっている項目を特定する方法がある。

注記: エラーが起きたことに気づかぬまま、フォームが正常に機能していないと仮定する利用者もいるので、メッセージやアラートを提示するのは良い方法である。また、ページタイトル (title 要素) でエラーを知らせるのも、良い方法である。なぜならスクリーンリーダーの利用者は、新しいページが返ってくるやいなや、そのページのメインコンテンツエリアを読むことなく、ページが正常に送信されたと信じて別のページに遷移しがちだからである。

事例

検証

手順

  1. 一つ以上の必須フィールドへの入力を意図的に空白のままにして、フォームを記入して送信する。

  2. 未入力のままになっている必須フィールドを特定するテキストによる説明が提供されていることを確認する。

  3. 再表示のためにデータを保持することが不適切なセキュリティに関連するフィールドにデータ (例: パスワード) がない限り、利用者によって入力済みの他のデータが再表示されていることを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。