【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
視覚的なアウトプットを生成するウェブコンテンツ技術。
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、利用者が背景の上にあるテキストを読めるようにすることである。この達成方法は、4.5:1 のコントラストをもたせる達成方法よりも基準が上回るもので、さらに高いレベルのコントラストを提供することでロービジョンの利用者が読みやすくする。
もし背景が無地の色 (又は真っ黒、真白) の場合、個々のテキストの文字が背景とのコントラスト比を 7:1 で保持することによってテキストのコントラスト比を維持することができる。
背景または文字が相対輝度において変化する (またはパターン化されている) 場合、たとえ背景全体とのコントラスト比を 7:1 で保持していなくとも、文字の周囲の背景、又は陰影によって、文字と背景のコントラスト比を維持することができる。
背景の相対輝度がページの中で変化する場合は、文字の相対輝度も変化させることによってコントラスト比が維持されることもある。
もし通常では背景画像又は背景色の相対輝度が十分でない場合は、他の方法として、テキストの周りに後光を付けて必要なコントラスト比をもたせる方法もある。
企業ロゴに合った明るい色の文字を使うことができるように、背景には黒が使用されている。
テキストが大学のキャンパスの写真の上に書かれている。写真には、さまざまな色や明暗があるので、テキストの下のエリアを白っぽくぼやけさせることで、淡い色調になり一番暗い所でも写真の上に書かれている黒いテキストとの 7:1 のコントラスト比を維持するのに十分に明るくなっている。
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
以下の公式を用いて、各文字 (すべて同一ではない限り) の相対輝度を測る:
色の相対輝度 L = 0.2126 * R + 0.7152 * G + 0.0722 * B と定義されている。この場合の R, G 及び B は:
RsRGB <= 0.03928 の場合: R = RsRGB/12.92、それ以外の場合: R = ((RsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4
GsRGB <= 0.03928 の場合: G = GsRGB/12.92、それ以外の場合: G = ((GsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4
BsRGB <= 0.03928 の場合: B = BsRGB/12.92、それ以外の場合: B = ((BsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4
注記: また、RsRGB, GsRGB, 及び BsRGB は以下のように定義される:
RsRGB = R8bit/255
GsRGB = G8bit/255
BsRGB = B8bit/255
注記: "^"記号は指数演算子である。
注記: エイリアス文字の場合は、文字の端から 2 ピクセルの部分の相対輝度の値を使用する。
同じ公式を用いて、文字のすぐ隣の背景のピクセルの相対輝度を測る。
次の公式を用いて、コントラスト比を算出する。
コントラスト比が 7:1 以上であることを確認する。
4. の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。