【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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G158: 音声のみの時間依存メディアに対する代替コンテンツを提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術。

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、音声しか含まない提示で情報を提示するためのアクセシブルな代替方法を提供することである。

音声しか含まない提示においては、会話や音 (自然なものと人工的なものの両方) を含め、情報はさまざまな方法で提示される。同じ情報をアクセシブルな形式で提示するために、この達成方法では、収録済の音声しか含まないコンテンツと同じストーリーを伝えて同じ情報を提示するドキュメントを作成する。この達成方法において、そのドキュメントはコンテンツの長い説明としての役割を果たし、重要な会話内容のすべてとストーリーの一部である背景音の説明を含んでいる。

音声しか含まないコンテンツを制作する際に台本を用いている場合には、それを手始めにすることができる。しかし、制作及び編集過程において、コンテンツの内容が台本からいくぶん変わってしまうことがよくある。この達成方法で台本を用いる際は、もともとの台本を音声の提示の最終版の会話内容及び実際の内容に合わせて修正することになる。

事例

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

  1. 時間依存メディアに対する代替コンテンツを参照しながら、音声しか含まないコンテンツを閲覧する。

  2. トランスクリプト内の会話内容が、音声しか含まない提示に表示されている会話内容及び情報と一致することを確認する。

  3. 音声に複数の話者がいる場合、すべての会話内容に対してトランスクリプトで話者が誰なのかを特定していることを確認する。

  4. 次のうち少なくとも一つが真であることを確認する:

    1. トランスクリプト自体が、音声しか含まないコンテンツに対するテキストによる代替からプログラムによる解釈が可能である。

    2. トランスクリプトが、音声しか含まないコンテンツに対するプログラムによる解釈がされるテキストによる代替から参照されている。

  5. 代替版が別ページにある場合、利用者が他の版へアクセスできるリンクが使用できることを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。