【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
あらゆるウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、利用者が背景の上にあるテキストを読めるようにすることである。この達成方法は、18pt (太字ではない: 日本語の場合は 22pt) 以上と 14pt (太字: 日本語の場合は 18pt) 以上のテキストに対しては、少なくとも 3:1 以上のコントラスト比を要求している。
注記: この達成基準を評価する際、フォントサイズのポイント数は、ユーザエージェントから得られるか、あるいはユーザエージェントが行うフォントメトリクスによって計算されるであろう。ポイントのサイズは、CSS の pt を定義する CSS3 Values に基づく。ポイントと CSS のピクセルとの比率は 1pt = 1.333px であるため、14pt と 18pt はそれぞれおよそ 18.5px と 24px に等しい。
もし背景が無地の色 (または真っ黒、真っ白) の場合、各テキストの文字と背景との間に 3:1 のコントラスト比を持たせることで、大きなサイズのテキストのコントラスト比を維持することができる。
背景または文字が相対輝度において変化する (またはパターン化されている) 場合、たとえ背景全体とのコントラスト比を 3:1 で保持していなくとも、文字の周囲の背景又は陰影によって、文字と背景のコントラスト比を維持することができる。
コントラスト比は、背景の相対輝度がページをまたがって変化する時に、文字の相対輝度も変化させることによって維持されることもある。
もし、背景画像または背景色が標準的に相対輝度で十分に違いがない場合は、他の方法として必要なコントラスト比を提供したテキストの周りに後光を提供する方法もある。
黒い背景を選ぶことによって、企業ロゴに合った明るい色の文字を使うことができる。
大きなサイズのテキストが大学のキャンパスの写真の上に書かれている。幅広いさまざまな色や暗さが写真に現れているため、テキストの下のエリアに白いもやをかけ、写真を強くかすませることで、一番暗い所でも写真の上に書かれている黒いテキストとの 3:1 のコントラスト比を維持するのに十分な明るさとしている。
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
訳注: 「Colour Contrast Analyser」は 2018 年現在、Firefox Add-ons から入手できない状態にある。
(今のところ、なし。)
以下の公式を用いて、各文字 (すべて同一ではない限り) の相対輝度を測る:
色の相対輝度 L = 0.2126 * R + 0.7152 * G + 0.0722 * B と定義されている。この場合の R, G 及び B は:
RsRGB <= 0.03928 の場合: R = RsRGB/12.92、それ以外の場合: R = ((RsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4
GsRGB <= 0.03928 の場合: G = GsRGB/12.92、それ以外の場合: G = ((GsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4
BsRGB <= 0.03928 の場合: B = BsRGB/12.92、それ以外の場合: B = ((BsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4
注記: また、RsRGB, GsRGB, 及び BsRGB は以下のように定義される:
RsRGB = R8bit/255
GsRGB = G8bit/255
BsRGB = B8bit/255
注記: "^"記号は指数演算子である。
注記: エイリアス文字では文字の端から 2 ピクセルの部分の相対輝度の値を使用する。
同じ公式を用いて、文字のすぐ隣の背景のピクセルの相対輝度を測る。
次の公式を用いて、コントラスト比を算出する。
コントラスト比が 3:1 以上である。
4.の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。