【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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G128: ナビゲーションバー内で現在位置を示す

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、ナビゲーションに関するユーザインタフェースを通じて、現在位置の情報を提供することによって、利用者が現在位置を確認しやすくすることである。この達成方法は、順序立てて処理すべきタスクを、複数のウェブページで段階的に説明している場合に役立つ。このような表示の提供は、利用者が一連の文書の中で自分の位置を正しく把握するのに役立つ。アイコンやテキストを追加したり、その項目の状態を変化させることで、位置を示すことができる。

事例

事例 1

あるウェブページにタブパネル型のナビゲーションが設置してある。タブのリストは横並びに表示されている。現在のコンテンツはタブの下のパネルに表示される。利用者がタブを選択すれば、選択したタブに合わせてパネル内のコンテンツが更新される。さらに、パネルを開いたことを示すために、選択したタブの背景色は初期状態とは異なる色に変化し、テキストの横にチェックマークアイコンが表示される。チェックマークアイコンには、適切なテキストによる代替を指定してある。

事例 2

あるウェブページのレイアウトに、フレームセットと複数のフレームを用いている。フレームの一つをナビゲーションのためのフレームとし、もう一方のフレームにはウェブサイトのコンテンツを表示させている。利用者がナビゲーションフレーム内のリンクを選択したら、そのリンクに合った情報がコンテンツフレームに表示される。ナビゲーションフレーム内で選択した項目には、それが選択したトピックであることを示すためにアスタリスクが追加される。

事例 3

あるウェブサイトのナビゲーションバーは、複数のリンクのリストとして設置されている。ナビゲーションバーは、全てのウェブページに設置してある。利用者がナビゲーションバー内のリンクにフォーカスするかマウスオーバーしたときに、リンクの背景色が変化する。マウスオーバー又はフォーカス時のこのスタイリングの変更は、ウェブページのカスケーディングスタイルシートで指定する。リンクからフォーカスが外れたら、通常のリンクのスタイルに戻る。別のページを見るためにリンクをアクティブにした場合、選択したリンクは動作しないようになる。このリンクを選択した結果として、現にそのページが表示されているからである。背景色の変更は、選択したリンクであるという視覚的な通知を利用者に与える。リンクが動作しないようにすることで、現在選択しているトピックであるという情報を全ての利用者に提供する。

参考リソース

この達成方法に関する参考リソースはない。

検証

手順

ウェブページ一式にナビゲーションコンポーネントが繰り返さている場合:

  1. ナビゲーションユニット内で、現在選択されている項目の指示が利用者に与えられていることを確認する。

  2. 選択されている項目が表示されているコンテンツと一致することを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。