WCAG 2.0 実装方法集

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G184: フォーム又はテキスト・フィールド一式の先頭に、必要とされる入力フォーマットを説明するテキストの説明文を提供する

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、利用者が入力しなければならないデータのフォーマットに関する制限を事前に知らせることによって、利用者が入力エラーを回避するのを助けることである。そのような制限に関する情報を一連のフォームの先頭で提示する。この方法は、少数のフィールドからなるフォーム、又は複数のフィールドが同じフォーマットのデータを要求するようなフォームにおいて最も有効である。このようなケースでは、フォーマットの説明をフォームの先頭に置く説明文で一度だけ提示するほうが、同じ説明を同一のフォーマット制限が要求されるフィールドすべてについて繰り返すよりも効果的である。

事例

事例 1

あるビジネスネットワーキングのサイトでは、利用者が自分の職歴に関する説明を投稿することができる。情報を入力するフォームには、企業名、役職、業務開始及び終了年月日、そして業務の説明などのフィールドがある。フォームの先頭には以下のような指示がある:

事例 2

ある企業内アドレス帳では、利用者が自分のプロフィールを編集して、電話番号や職務内容をカスタマイズできるようになっている。フォームの先頭には以下のような指示がある:

検証

チェックポイント

  1. 利用者の入力データを所定のフォーマットでのみ受け付けるフォーム・コントロールを特定する

  2. フォームの先頭に、1.で特定したフォーム・コントロールすべての所定のフォーマットに関する説明文がある。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。