WCAG 2.0 実装方法集

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G151: 予め用意されたスピーチ原稿のトランスクリプト、又は台本通りのコンテンツの場合には台本へのリンクを提供する

適用(対象)

ライブの音声しか含まない情報を提示する全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、トランスクリプト(書き起こしたテキスト)又はライブの音声コンテンツが予め用意された台本に従っている場合は台本を提供することである。台本は予め用意されているので、ライブの書き起こしより正確で完全である。台本は音声の再生には同期しないこともあるが、この実装方法を用いるには、ライブの音声は台本から逸脱するべきではない。

この実装方法をもちいることによって、トランスクリプト又は台本へのリンクが提供され、WCAG 2.0に適合する。そのトランスクリプト又は台本は、同じウェブページ上にあってもよいし、別のURIにあってもよい。

事例

事例 1:

フリンジ・シアター(小劇場)のグループによるライブのラジオ劇がウェブで放送されている。俳優は用意された台本に概ね従っており、演目のための予算も少ないので、プロデューサーは(劇作家の承諾を得て)HTMLでその劇の台本へのリンクを設けた。

事例 2:

政府の一人がウェブ上で重要な政策のスピーチを行う。スピーチが始まると、スピーチのトランスクリプトがウェブサイト上から入手できるようになる。

検証

チェックポイント

  1. 台本又はトランスクリプトに直接遷移するリンクがある。

  2. ライブの音声が台本に従っている。

  3. 代替バージョンが別のページにある場合、その別バージョンに利用者がたどり着けるようにリンクが設けられている。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。