WCAG 2.0 実装方法集

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G110: クライアントサイドの瞬間的なリダイレクトを用いる

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、クライアントサイドで利用可能なリダイレクトを、利用者を混乱させることなく用いることである。リダイレクトはサーバサイドで実装するほうが望ましい(SVR1: クライアントサイドではなく、サーバサイドで自動リダイレクトを実装する[サーバー]を参照)。なぜなら、サーバーサイドのリダイレクトでは、新たなURIにあるコンテンツをサーバが送信する前にコンテンツが表示されてしまうことがないからである。しかし、コンテンツ制作者がサーバサイド技術を管理しているとは限らず、このような場合にはクライアントサイドのリダイレクトを用いることができる。コンテンツを異なるURIから取得すべきことをユーザーエージェントに指示するコードを埋め込むことで、クライアントサイドのリダイレクトが実装できる。リダイレクト元のページには、リダイレクトに関する情報のみを含めておくことが重要である。

事例

事例 1:HTML:meta要素のrefreshで、URIを指定し、タイムアウトを指定しない方法

HTML 4.xとXHTML 1.xでは、mata要素を用いることでクライアントサイドのリダイレクトが実装できる。H76: meta要素のrefreshを用いて、クライアントサイドで瞬間的にリダイレクトする(HTML)を参照のこと。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. 他のウェブページへのリンクやプログラム参照を見つける。

  2. 各リンクやプログラム参照について、参照先のウェブページにクライアントサイドのリダイレクト用のコード(meta要素やスクリプトなど)が含まれている。

  3. クライアントサイドのリダイレクトが生じるリンクやプログラム参照について、リダイレクトは時間制限も遅延もなく実装され、そのページにはリダイレクトに関する情報のみが含まれている。

判定基準

2.を満たしていない、又は3.を満たしている。

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。