WCAG 2.0 実装方法集

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F4: 達成基準 2.2.2 の不適合事例 - text-decoration:blinkを用いていて、5秒未満でそれを停止させるメカニズムがない

適用(対象)

カスケーディング・スタイルシート(CSS)

これは、次の達成基準に関連する不適合事例である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

text-decoration プロパティのblink という値は、Internet Explorerによってサポートされていない。Netscape/Mozillaファミリーのブラウザではサポートされている。その他のブラウザ(例: Safari、Operaなど)では未検証である。

解説

CSSでは、text-decorationプロパティにblinkという値を定義している。これを用いると、このプロパティを持つ要素のあらゆるテキストが、あらかじめ設定された間隔で点滅する。これは、利用者が中断することはできず、またユーザーエージェントの環境設定によって無効にすることもできない。つまり、ウェブページが表示されている限り、点滅は続くことになる。そのため、点滅が3秒より長く続く可能性があることから、text-decoration:blinkを用いているコンテンツは達成基準を満たしていないことになる。

事例

不適合となる事例 1

製品リストのページで、セール価格に注意を引くため、その要素をtext-decoration:blinkでスタイル指定している。利用者が点滅をコントロールできないため、このウェブページは達成基準を満たしていない。

コード例:


<p>良品<span style="text-decoration:blink">セール!たったの44,995ドル!</span></p>
		

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. インラインでのスタイル指定、ドキュメント内のスタイルシート及びドキュメント外部のスタイルシートに、"blink" の値を持つtext-decoration プロパティがある。

  2. プロパティを用いている場合、このプロパティが定義されているセレクタによって特定されるID、クラス又は要素がドキュメント内で用いられている。

判定基準

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。