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WCAG 2.0 実装方法集

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C14: em単位を用いてフォントサイズを指定する

適用(対象)

CSS

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

em単位を用いてフォントサイズを指定している場合、パーセントやキーワードを用いたときよりも、Internet Explorer 6でテキストが大きく拡大される。したがって、文字のサイズを最大にすると、テキストが200%以上の大きさで表示され、見切れの問題が発生するかもしれない。

フォントサイズがポイント(pt)やピクセル(px)といった絶対単位(あるいは事実上の絶対単位)で指定されている場合、Internet Explorer 7以前では、メニューコマンドの「文字のサイズ」でテキストのサイズ変更ができない。【訳注:厳密には、ピクセル(px)は「絶対単位」ではなく「相対単位」ですが、ブラウザやデバイスの扱いとしては「事実上の絶対単位」となっています。】

Internet Explorer 7は、CSSがstyle要素で指定され、ある要素がキーオフされた場合、テキストサイズを変更する。【訳注:原文の意味がやや不明確なため、WCAGワーキンググループに確認中です。】style属性によるインラインスタイルが用いられた場合、このテキストサイズ変更はサポートされない。

解説

この実装方法の目的は、ユーザーエージェントがコンテンツを効果的に大きく表示したり小さく表示できるように、em単位でテキストのフォントサイズを指定することである。emはフォントのプロパティなので、フォントサイズの変更に応じてサイズが変わる。body要素に対してフォントサイズを指定した場合、より個別的なセレクタで上書きされない限り、他の全ての要素に値が継承される。

事例

事例 1:CSSでのemによるフォントサイズ指定

この事例では、どのような場合でも、strong要素のテキストが周りのテキストよりも常に大きく表示されるように指定してある。そのため、親要素である見出しやパラグラフにフォントサイズが指定されていても、strong要素でマークアップされた強調語は、周りのテキストよりも大きく表示される。

コード例:


strong {font-size: 1.6em}

...

<h1><strong>ユーザー</strong>がテキストサイズをコントロールできるようにする</h1>
<p>ユーザーだけが、テキストをどのぐらいのサイズにすれば彼にとって有意義かを知りうるのだから、
彼がテキストサイズを設定できるようにするのが<strong>とても</strong>重要である。   
…

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

[ここから変更]

検証

チェックポイント

  1. フォントサイズを指定しているCSSプロパティの値がem単位である。

判定基準

[変更ここまで]

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。