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2.4.4 リンクの目的(コンテキスト内)の達成基準

  • サイト上に、異なるリンク先でありながら、同じリンクテキストを用いているページがあります。マークアップを例示します:

    <h2>暮らし</h2>
    <ul>
    <li><a href="URL">子育て</a></li>
    <li><a href="URL">福祉</a></li>
    </ul>
    <h2>よくある質問</h2>
    <ul>
    <li><a href="URL">子育て</a></li>
    <li><a href="URL">福祉</a></li>
    </ul>

    異なる複数のURLへのリンクに、同一のテキストを用いることは避けるべきとされており、C7: CSSを用いて、リンクテキストの一部を非表示にするという達成方法もあります。しかし表記スペースとの兼ね合いや、音声読み上げ環境で繰り返し同じ文言が読み上げられることを踏まえると、避けたいところです。

    上記の例では、直前の見出しによってカテゴリの見分け・聞き分けが可能であると判断し、重複したリンクテキストのままでも問題はないでしょうか?

    この例では、確かに同一のリンクテキストを用いていますが、直前にある見出しの内容と合わせて読むことでリンク先を理解することができるケースです。同じ例が、WCAG 2.0 達成方法集H80: リンクテキストとその直前にある見出し要素とを組み合わせて、リンクの目的を特定するで挙げられています。

    この達成方法が実際にスクリーンリーダーにサポートされているかは、アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報で公開しています。2014年6月公開版のH080-1: リンクテキストとその直前にある見出し要素とを組み合わせて、リンクの目的を特定するをご覧ください。

    2014年6月の時点では、主に古いバージョンのスクリーンリーダーにおいて直前の見出しを読み上げる機能を持っていないものがありました。そのため、当委員会ではこの達成方法についての見解を「要注意」とし、可能な限りリンクテキストのみで判別できるようにすることを推奨していました。

    ただし、直前の見出しを読む機能をサポートしていないスクリーンリーダーにおいても、見出しジャンプの逆順(Shift+Hキー)で、前にある見出しを確認することは可能です。そのため、例にあるリンクを区別する方法が全く無いわけではありません。

    こうした状況を勘案しますと、未対応のスクリーンリーダーが存在することに注意は必要ですが、達成方法H80を採用して達成基準を満たすことは可能と考えることもできます。最終的には各サイトのアクセシビリティ方針に依存しますので、アクセシビリティ方針に照らした上で判断してください。