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2.2.1 タイミング調整可能の達成基準

  • SCR36: 静的なウィンドウ又はエリアにある、動きのあるテキスト、スクロールするテキスト、又は自動更新されるテキストを利用者が表示できるメカニズムを提供するで、解説に「動いているテキストが全て同時に画面に表示できない場合」というくだりがありますが、具体的にはどのような場合でしょうか?Ustreamの「ソーシャルストリーム」や、Twitterのブログパーツのようなものでしょうか?

    達成基準2.2.1を満たすためには、テキストを素早く読めない利用者でも、ゆっくり時間をかけてテキストを読めるようになっていることが必要です。達成方法SCR36は、「スペースが限られているために、スクロールするテキストを表示するウェブページ」において、「動きを止めて、テキスト・ブロック全体を静的に利用可能にするメカニズムを提供する」という方法によって2.2.1を達成しようとするものです。具体的な例は、W3Cの用意しているテストファイルを見ると分かりやすいかと思います。

    テストファイルの例では、狭い範囲でテキストがスクロールしていますが、"Expand" ボタンを押すことで範囲が拡大され、テキスト全体が一度に表示されるようになります。このテクニックを使うことで、利用者は動きの止まった状態でテキスト全体を読むことができるようになります。しかし、画面の大きさに制限があったり、テキストを展開できるスペースに限りがある場合も考えられます。展開しようとするテキストがあまりにも長大で、その領域に収まりきらないような場合には、展開を行うと一部がはみ出し、読めなくなってしまいます。従って、テキストが長すぎて展開後の領域に収まりきらないような場合、SCR36では2.2.1を満たすことはできません。その場合は、SCR33など、他の達成方法によって2.2.1を達成する必要があります。

    Ustreamのソーシャルストリームのようなものであっても、動きの止まった状態で全体を表示できれば、時間をかけて読むことは可能ですので、SCR36の実装による達成は可能と考えます。ただし、SCR36が適切かどうかは、ウェブページのデザインやコメントの流量等にもよりますので、一概には判断できません。実際に時間をかけてゆっくりと読むことが可能になっていれば、達成基準2.2.1を満たせていると判断できます。