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1.3.2 意味のある順序の達成基準

  • HTMLソースにおいて、ヘッダー、メインコンテンツ(カラムAとします)、ナビゲーション(カラムBとします)、フッターの順に書かれたページがあったとします。このページを、たとえばスマートフォンにおいて表示順序を変えるよう、ヘッダー、カラムB、カラムA、フッターの順に記述順序を変換した場合、「1.3.2 意味のある順序の達成基準」は達成できなくなるのでしょうか?

    「1.3.2 意味のある順序の達成基準」では、必ずしも画面での並び順と音声読み上げ順序が一致することを求めていません。達成方法のC27: DOMの順序を表示順序と一致させるは、この達成基準を満たすことのできる達成方法の一つではありますが、両者の順序が一致していなくても、そのページにあるコンテンツの意味が変わらなければ、この達成基準を満たすことができます。いただいた例では、カラム単位で順序を入れ替えているようですが、カラム同士に前後関係がなく、各カラムのコンテンツの意味が変わらないのであれば問題ありません。

    カラムAとカラムBそれぞれのコンテンツがカラム内で完結している場合、A、Bという順序でも、B、Aという順序でも、それぞれのコンテンツの意味が変わってしまったり、意味を成さなくなることはありません。そのような場合、たとえHTMLソースに記述されている順序と画面に表示される順序が異なっていたとしても、「1.3.2 意味のある順序の達成基準」は満たしていることになります。

  • 検索のような機能において、テキスト入力フィールドと送信ボタン、そして別のコントロール(「検索オプション」等)の三つの要素があったとき、それらの並びについて質問します。達成基準1.3.2を満たしているかどうかは、達成方法のG57: コンテンツを意味のある順序で並べるまたはC27: DOMの順序を表示順序と一致させるに照らして考えれば良いのでしょうか?

    G57およびC27は「達成方法」であり、「1.3.2 意味のある順序の達成基準」を達成する方法の一例にすぎません。いずれかを採用すれば達成基準は満たせますし、場合によっては、これら以外の方法で達成基準を満たすことができる場合もあります。そのうえで、1.3.2を満たすかどうかを判断するにあたっては、「意味のある順序」の通りであるかどうかが問題になります。

    送信ボタンより後ろにコントロールを置いた場合、スクリーンリーダーの利用者に気付かれない場合があります。そのコントロールが重要なものであり、晴眼の利用者には普通に利用される存在であれば、コントロールを操作した後に送信ボタンを押す、という流れが「意味のある順番」であると考えられますので、達成基準を満たさない可能性があります。

    ただし、使用が必須ではないコントロールというものもあります。ほとんどのユーザーが使用しないことが想定されるような場合、その存在を意識しなくて良いよう、あえて送信ボタンより後ろに配置する考え方もあり得ます。その場合、ただちに達成基準を満たしていないとは言えません。利用者がコントロールを意識しないことを意図している場合、ボタンの後ろにコントロールを配することが「意味のある順番」となり得るからです。