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一般企業におけるウェブアクセシビリティ方針策定と試験結果表示の実態調査(2017年2月)

本委員会では、JIS X 8341-3:2016 関連文書JIS X 8341-3:2010 関連文書を公開しています。一般企業のウェブサイトにおけるウェブアクセシビリティ方針の策定と試験結果の表示について、6度目の実態調査を行ないました。調査対象については公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会にご協力いただき、その会員社(2017年2月時点)の220サイトを対象にしました。

調査の概要

調査対象
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 会員社(2017年2月時点)
220サイト(広告主、メディア・媒体社)
調査時期
2017年2月21日(火曜日)〜2017年2月28日(火曜日)
調査手順
ウェブアクセシビリティ基盤委員会WG1委員がウェブサイトを閲覧し、「調査項目」に示す事項を確認しました。

調査項目

ウェブアクセシビリティ方針

ウェブアクセシビリティに関する何らかの配慮がされている旨の記載があるかを確認し、ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン 2016年4月版に示された「方針に明記すべき事項」(下記)の記載があるかを調査しました。

  • 対象範囲
  • 達成等級
  • 対応度

試験結果

JIS X 8341-3:2016 附属書JBに基づく試験について、本委員会が作成した試験実施ガイドライン 2016年4月版にならった記載がなされているかを調査しました。

  • 達成等級
  • 対応度
  • ページ単位 or ウェブページ一式単位

調査結果

Web広告研究会 会員社(広告主、メディア・媒体社)221サイト

ウェブアクセシビリティに関する配慮事項の記載
23サイト(前回調査時:26サイト)
ウェブアクセシビリティ方針策定・公開済
15サイト(前回調査時:12サイト)
試験結果公開済
11サイト(前回調査時:11サイト)

調査結果の詳細

JIS X 8341-3に基づいてウェブアクセシビリティ方針を策定・公開、または試験結果を公開している企業は以下の通りです。

企業名ウェブアクセシビリティ方針試験結果
対象範囲目標等級対応度試験方法等級対応度ページ単位 or ウェブページ一式単位
味の素株式会社 明記 AA 準拠 JIS 2016-JB AA 適合 ページ単位
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 明記 AA 準拠 JIS 2016-JB AA 準拠 ページ単位
日本電気株式会社 明記 AA 準拠 JIS 2010-箇条8 AA 準拠 一式単位
株式会社日立製作所 明記 AA 準拠 JIS 2010-箇条8 AA 準拠 ページ単位
富士通株式会社 明記 AA 準拠 JIS 2010-箇条8 AA 準拠 一式単位
三菱電機株式会社 明記 AA 準拠 JIS 2016-JB A 一部準拠 ページ単位
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社 明記 AA 準拠 JIS 2010-箇条8 A 一部準拠 一式単位
ヤマハ株式会社 明記 AA 一部準拠 JIS 2016-JB AA 一部準拠 一式単位
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 明記 A 準拠 JIS 2010-箇条8 A 準拠/一部準拠 ページ単位
ヤフー株式会社 明記 A 準拠 JIS 2010-箇条8 A 一部準拠 ページ単位
コニカミノルタ株式会社 明記 A 準拠 JIS 2010-箇条8 A 準拠 ページ単位
東京海上日動火災保険株式会社 明記 A 準拠

なお、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)、富士ゼロックス株式会社、株式会社Mizkan Holdingsでは、JIS X 8341-3ではありませんが、WCAG 2.0への適合を目標に掲げWebアクセシビリティの確保に取り組まれています。

調査結果に関する注記・考察等

  • 前回、2016年8月の調査と比べ、対象となるWeb広告研究会 会員社の入退会状況により、ウェブアクセシビリティに関する配慮事項の記載は減少していますが、ウェブアクセシビリティ対応方針策定・公開済、試験結果公開済のいずれにおいても数値は微増しており、調査対象の企業においてWebアクセシビリティへの取組みがわずかながら進展していることが確認されました。
  • ウェブアクセシビリティ方針に加え、試験結果も掲載されているサイトにつきましては、今後もJIS X 8341-3に則ったアクセシビリティ対応を継続していただけることを期待します。
  • 2016年版を使用した方針公開、試験結果を実施する企業も増えてきましたが、JIS X 8341-3に基づいてアクセシビリティ対応を進めている企業の多くは、まだ2010年版を使用していることが分かりました。2010年版を使ってはいけない、ということはありませんが、既に販売を取りやめている過去の規格であるため、少なくとも「ウェブアクセシビリティ方針」については、できるかぎり早く2016年版に対応して更新していただけることを期待します。